滅多に映画を見ることのない僕が久々に映画を見たのだけれど、最初から最後までどう考えても一度見たことのある映画で。
見たことがあるってのを忘れて、見たい見たいとツタヤで探していたというのも酷い話というか、大丈夫か俺、という感じなのだけれど。

「レイジング・ブル」。
ボクシング映画というのもさることながら、不器用で傲慢な男の哀しみというか、なんというか。
あくまでジェイク・ラモッタという実在の人物の半生を掘り下げたものなので、少々露悪的に描き過ぎかなというのはあるけれど、それにしてもロバート・デ・ニーロ、暗い、狂気の人物やらせたらもう、凄いな、と。
かつ、ボクシングシーンも本当に迫力あるんすよねえ。

まあ、僕なんかは到底そこまで強くも傲慢にもなれないのだけれど。
だから共感とかじゃないけれど。
でも、(見たことを忘れておいてよく言うよという感じだろうけれど)好きなんすよねえ、この映画。
ポイントポイントで流れる、カヴァレリア・ルスティーナ間奏曲がまた、自らの性ゆえにのし上がり破滅を導き転落する、一連の流れを引き立たせていて。

ああ、「展覧会の絵」については特に何も書きませんのであしからず。

・イベント名知らず@成田空港第1ターミナル5階

この日のPO☆さんは3か所回し。
1か所目は朝もはよから成田空港くんだりまで来て。
町おこし的なイベントのようで、ゆるキャラやら出店やら、タダ酒やら…

空の見えるステージで、というか屋外にステージを組んでいて、ベンチが横4×縦5、その周り(本番になるとベンチの間の中央通路にもヲタが来てしまったのだけれど)で立ち見客。トータルで100人程度かな、もっといたのかな。

かんかん照りで夏のような暑さ、そんな環境にふさわしく、少女飛行、ViVi夏や夏空HANABIなんてやっていたけれど。
杏ちゃんだかなっちゃんだかが、時間なくて日焼け止め片腕しか塗ってないとか言ってたし、杏ちゃんが一般のお客さんだかなんだか、いじって大丈夫か?という客をいじっていたけれど。

個人的には全く上がってこなくて、いや、これははっちゃけに対する呆れとその他から来る、全く個人的な事情なのだけれど、とにかく、フリコピもコールもなにもせず、ただ扇子で仰いでいたりぼーっとしていたりしましたね。ハイ。

・@JAM 2014 アイドルDay@Zepp Divercity Tokyo

実物見たら少しは気分も上がるかなと思ったけれど、成田に行った結果、PO☆とひめキュンナノキュンその他を天秤に掛けたら100-0で後者が勝ったので、台場に直行。
そうしたらPO☆さんがついてきて、オープニングに出るということで、なんか、出ていましたね、ハイ。

以下、思ったことをテキトーに。

・ANNA'S
オープニングアクトだけれど、こういうデカイとこのだけあって、しっかりしてるよねえ。そういう評判は聞いていたけれど。

・アップアップガールズ(仮)
趣味の話を言えば、アッパーカットやアッパーロックみたいに、ずっとシンプルに踊らせてくれるものが好き。
新曲で印象的なマッチョポーズだったり、その他、汗と涙というか、ど根性物語みたいなのを前面に押し出すのは芸風ですが、あんまりそれを押し出してほしくなかったりする。
もっとも、それを言ってしまうと、アプガのリベンジ物語の否定になってしまうので、無理な話なのだが。

佐保ちゃんの身体の強さとそれをしっかり使う強い動きは相変わらず好き。
あんまり声が出ていないメンバーもいたのは、今、きつい時期なのかな。この子たちの活動状況全然知らないからアレだが。
基本的にハロ、かつ、アプガの物語から来る強さが相まって、ガンガン踊ってくれるので見ていて気持ちいい。
ただ、それ以上の変化というのはあんまり感じなかったなあ。元が完成度高いからなあ。

・ひめキュンフルーツ缶
今回の私的メインディッシュ。
いつぞやに比べると緩めの曲も入れていたけれど、最後にモラトリアムからキラーチューン、きっちり仕上げてきて敬服。
それ以前に、もう彼女たちとしては当然なのだけれど、まあいつも通りなのだけれど、ノーMCスタイルでノーストレス。

まいまいの動きがさらに暴力的になっていた気がする。
途中、ほんの少しだけ息切れもしていたような、だけれど。
ちゃんと歌鍛えてあげてほしいな、と。そうすれば、ホント、同じく力押し系の森詩織、超えられるって。
いやどうだろう、森ちゃん、地声がかなり大きいからなあ。

全員動けるしのろのろしてる人なんかいないのだけれど、その中でもとにかくブンブン踊るまいまい、めちゃくちゃ目立つんすよね。
そのまいまいを中軸として、黒髪組と茶髪組のシンメトリ、バランスいいグループだよねえ。
まあ、とにかく力任せに見えるのだけれど、緩急とか表現とかはこの際、いいんじゃないかなあ、この子たちは。

・BELLRING少女ハート
正直よくわからん。

しかしまあBiSといい、アイドルを研究してだのドルヲタが作ったりだのするとなんで強烈な毒を持つ変化球になるんだろう。
あ、たまたまか。
以上、ツイッター引用。

毒を持つというか、やっぱり、毒なんてだいそれたもんじゃなくて、ただのおふざけだと思うなあ、僕は。
その上、ヲタクがふざけてやらせた感ばかりして、あんまり気分いいもんじゃないなあ。あくまで僕は。

・nanoCUNE
この子たちの何がいいかって、乾き方なんだよね。
まず楽曲が、電子音ピロピロさせながら、ロックを基調として、とにかく乾いてる。
その上、ミニスカで脚長く見せて黒髪で純真無垢な少女然とした子たちがきびきびピシピシ歌って踊って、その姿が、本当に人形のようで、個人個人に対する感情移入を許さないというか。その意味で乾いてる。

だから推すとかそういうのはないんだけれど、でも、推すならまあハコとしてだな、接触したいとは全く思わんし、メンバーの名前、誰ひとりとしてわからない。
とはいえ、みんなかわいい子たちだから、眼福で、気持ちよく乗って、後腐れなく、残さない。
とてもいいです。

・乙女新党
赤い子はとてもかわいいと聞いていて、知り合いには青も可愛いと勧められて。
それは本当だったのだけれど。

2人、卒業するんだってね。
そもそも、出来たときから、2人は仕事で出られなくて残り2人でイベント出演なんてのが結構あったんだってね。
なんでそんな売れっ子にアイドルグループに参加させたのか。
ひと稼ぎしたかったんだろうけれど、設計ミスじゃないかな、結成時点で。

エンディングで出て来た時も、残り2人で出ていて。
なんか残酷だなあと思いましたね。

あ、曲は可愛い子が可愛くやっているアイドルさんなので、僕は趣味じゃないけれど、好きな人は好きじゃないかな。

・GEM
個人的に合わないんすよねえ。
程度が高いことをやっているのは知っています。
が、あんまり真面目に見ていなかったもんで…

・LinQ
いつも対バンで見ると少数人数なんだけれど、この子たちの対バンにおける全力編成ってどんな子たちになるんだろう。また、そんな編成をすることあるんだろうか。
グループの性質上、仕方ないのだけれど。

なっちゃん、ショートヘア似合うね。
ゆうみん、大きくなったねえ、というか綺麗に(ここ大事)大きくなったよねえ。見ていてゆうみんだってわからなかったw

なんか、昔に比べて個人的にはあんまり引っかからなかった。
それがなぜなのかはよくわかりません。

・ユフ♫マリ
ちょっと期待はずれ、というかあんまり楽曲がしっくりいってないのかな、と。
和風だなんだと言っていたけれど、この2人ならそんなチャカチャカせずにもっとゆったりした曲でいいんじゃないかな。
まあ、何回かやればもう少ししっくりくるのかな、と。
現時点では、ゆっふぃーはとにかく、まりちゃんもあんまり声が出てなかったもんね。

MCはいいコンビ。
両方ともとにかくゆっくりまったり、毒を持つゆっふぃーとひたすら清廉なアイドルやってるまりちゃん、黒と白で、流れる空気がめりはりありつつゆったりで良い。

・ベイビーレイズ
感想はあらかた5/10の幕張のときに書いた気がするので、それ以外の部分を。

ダンスは明らかにまなつが切れ、りおトンはとんでもない。
あと、何人かが皮のショートパンツ衣装なのだけれど、ふとももとの間が開きすぎてなんだかなあ、と。
ちゃんと個人に合わせてぴっちりしていたほうがいいんじゃないかなあ。

・東京パフォーマンスドール
作り込み感が凄く、公演としての完成度が高く、スタイリッシュで、かつ、高嶺のの花感がとても出ていたのだけれど、はて、そもそも元祖東京パフォーマンスドールって、そんなに名門だったっけ?w
老舗は老舗なのだけれど、こういうブランドイメージだったっけ、と。
本当に知らないので、誰か教えてくださいw

とにかくピシッと見せるので見ていて苦痛じゃないですね。最初の映像を使った名前紹介、顔見せから、ラストMCでのショート自己紹介まで、隙がない。
後は個々の能力がついてくれば、いい見せ物になるんじゃないかな、と。

・でんぱ組.inc
個人の趣味としてはとにかく合わないのだが。

作り込み感、でんぱ組の世界をその場に確立する力、その場を支配する力は素晴らしい。映像の活用度も満点、これは周りのスタッフの力だよねえ。
また、最近の活躍ぶりから、メンバーも自身持っているんだろうね、前よりうんと綺麗に、可愛くなった。
MCものんびりとって、正直、余裕の運転だったと思うのだけれど。

個人的には、ねむちゃんがなんでずっと逝き顔なのかがひっかかってます。
あと、未だに黒の子の名前がわかりませんw(昨日、知り合いに教えてもらったんだけどなあ…)

・PASSPO☆
前が徹底作り込みかつ大変化球、今をときめくでんぱ組、後ろが小細工なしの仙台の誇り、正統派の雄のドロシーリトルハッピー、確かに大変な並びなのだけれど、それで埋没しちゃいけないキャリアは積んでいるし、そういうポジションだと思うのだけれどね。
正直、あんまり目立たなかった気がするし、歓声もコールも小さかったような。

緩急をつける、表現の幅を広げるなんて言って、対バンでスプリントガンガンセトリを意図的に組まなくなって結構経つけれど、確かに上手くなった面もあるのだけれど、対バン用のエイヤッ!という勢い、失くしちゃったんじゃないかな。
今、かつてのようにガンガン飛ばすセトリを組んでも、そこまでの勢い、出ないんじゃないかな、と。

なんか見ていて、遅いんだよねえ。動きなのかなんなのか。いや、動きかな、遅いように感じた。後がドロシーなだけに尚更。

もうそんなんだから、今度からはせめて構成で補ってみてもいいんじゃないかな。
多少錆び付いたってそれなりにかっ飛ばせるものはもっているのだから、刀抜いて、斬りかかってみたらいかがかと。
自己紹介している場合じゃないって。

まあ、もう錆び付いちゃって、大して変わらん印象にしかならんかもしれないけれど。
いや、あくまで個人的な感想であるし、フラットな目で見ればそこまでくさすものでもないかもしれない、辛口に過ぎるのかもしれない、けれど。

ラストの「I」の大サビ、さこが大号泣。
基本は鉄仮面だし、昔は自分で泣けないと言っていたくらいだから、これは本当に珍しいのだけれど、大きな理由はまあ、パッセンなら誰だってわかりますわな。
さこの場合はそもそもがとにかく弱ってて不安定で、個人的に最近は大変なこともあったから、そのあたりも絡み合ってではあると思うのだけれど。

・Dorothy Little Happy
いやあ、このグループ、これだけの面子そろえた中でも、十分、トリが務まりますわぁ。

デモサヨナラのサビの、腕を真横につきだす振り付け、この単純な動きだけで客を驚嘆させられるのがこのグループだし、
対バンで堂々とバラードをかませるのもこのグループだし、
新衣装が、かなり古風、個人的にはナイチンゲールの看護婦衣装みたいだなあと思ったのだけれど、アレを着られるのもこのグループだけだし。

圧倒的な品格、清潔さ。
グループごとに最初、スクリーンにその子たちのアー写が出るのだけれど、ドロシーの、斜めに並んで前に一歩踏み出している、その写真の似合い方。爽やかな風府が吹き抜けたような気分になった。

そしてステップワンが仕込んでエイベックスが味付けしたパフォーマンスの質の高さと安定感。
ヴォーカルのまりちゃんを中心としたバランスの良さ。
素晴らしいグループだってのはわかっていたけれど、さらに素晴らしくなったんじゃないかな。

本当に心から感心しました。
優しい歌声が沁みました。
ホントマジでリトルハッピー。幸せでした。

接触、さこ×3。
ホントははっちゃけの文句とかいろいろ本音で言おうと意気込んでいたのだけれど、泣かれてしまっては、まあ泣いた理由もわかりやすいものだという確信はあったのだけれど、触れられず、何も言えなくて、夏。

現場回した日は、最初に「お疲れ様でした」と言ってくるんだよね。結構、好き。
朝と夜だけだったけどね、と告げたら、ちょっと態度固くなっていたけれど。

まあ、本当になにも言っていません。
今日は別にいいかな、と。

さて、さこが泣いて、夏が始まったなあ、と。
去年より個人的にだいぶネガティブだけれど。
これを払拭する夏になってくれることを願っています。