きっと今日は感傷的に過ぎる。
はーちゃん、こんなにお酒もたんと呑むようになったし、こんなにお腹もたるんだ。
こんなにしょうもなく、しょうもなくなったよ、僕は。

気がつけば。
片山さん、アイドルになってから8回目の、この世に生れてから24回目の誕生日。
アイドルの片山陽加、AKB48の片山陽加を祝う最後のブログ、おそらく、当ブログにて6回目のお祝い。
おめでとうございます。
まだおめでとうで、いいよね?

もう、正直、ただのファンなんです。
もう貴女の実像以上に貴女を美化するでしょうし、貴女の本来の姿には私は触れていないでしょうし。

総選挙でいい順位にランクインした、じゃんけんは相変わらずすぐ負けた、結局選抜には入れなかった。
もういいじゃないですか。
舞台は2本やった。テレビにちょこちょこ出た。あん誰の有力メンバーだった。他、ちょこちょこ身内仕事のいろんな媒体に出た。
もういいじゃないですか。

もう、一人の芸能人とファンの関係に成り下がった。いや、成り上がった。
もういいじゃないですか。

7年間見続けて、飽きなかった。
その箱には僕は見切りをつけられ、やがてつけ、
それは彼女にとって甚だ不本意なことであったとしても。
彼女自身が見切りをつけ、あるいはつけられ。
それは彼女にとって甚だ不本意なことであったとしても。

やっとこさ、彼女の本意たる全てのものを、飽くことなくまた見られるのだ。
劇場、3年半以上の断絶。
ほらまた、貴女の最後の生誕祭だって外れるわけだ。

やっぱり貴女だと最近は強く思う、それは美化か?回帰か?それとも絶望か?

こんなドラマチックなものじゃない。
いつだってはーちゃんは地に足つけて、握りこぶし握って、歯を食いしばって、耐えて、這って、進んできた。
とてつもなく諦めの悪く、それでいて不器用な子だった。

どうなんだろうね、本当に不器用なら、ここまで生きてこられなかったかもしれない。
でも不器用だからこそ、流されて、ミュージカル俳優を目指しているのかもしれない。
たらればなどいらない。
全ては今あるだけだ。

何度でも言う。
僕は、あの日見た光を信じたいだけなんだ。

あの日、そう、
AKB48、TeamB、1st、アンコール3曲目、全体の14曲目、ラスト曲、
シンデレラは騙されない。

忘れない、
下手、
上半身ぐっらぐら、それでもずっとにこにこ笑い続ける菊地彩香、
不動の全身、睨みつけるように、しかし微笑むように、上目遣い、三白眼、見ている者を突き刺す片山陽加。
後者に賭けて、
しかし、何の数奇な縁か、
時を同じくしてアイドルにさよならを告げる2人。

この時の賭けをずっとしているんだ僕は。
何者かになると信じたその時の閃き、或いは誤り、それをもう8年も信じ続けたんだよ僕は。
人生を賭けているんだ。

やっと来る第2幕。
来てしまう第2幕。
僕はおそれながら、とてつもなく楽しみにしながら。
いや、そんなんじゃない。

ただ重みに打ち震えながら、静かにその時を待っているだけだ。
きっとこの先半年で少なくとも僕は2度泣くはずだ。
それでも彼女がこの舞台を降りなければ、道は続いて行く。

まだ夢を見ていたっていいだろう。

片山陽加さん、24歳の誕生日、おめでとうございます。
きっともう、何処に行っても大丈夫。
存分に、荒波に揉まれてきてください。