注意書きは簡潔に。

垂れ流し注意。無論ノープラン。・・・今日はきっと史上最悪だな。


日々はぐだぐだ過ぎ行くわけですよ。

欲はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っている。なんて、悟りの境地ですよ。

ただ、日々は平穏に過ぎ行く。まあ、欲はなく、なんて言っちゃあ、嘘になりますわな。当選メールが来る(と信じて疑わない)日は、やっぱり来るまで多少なりともじれったい。いつもいつも当たるわけでもないし。それで、劇場に行ったら行ったで、また抽選で干されただなんだって、まあ、次元の低い話。


で、いい年した大人が、普段バイト先で生徒と先生の関係で会っているような、そんな年齢の子達に声援を送り、眼を皿のようにして、一瞬も逃すまいと、必死なわけだ。うーむ。


まあそれはそれ。

そんな俺らを右から左へ、今日も捌くは「アイドル」の皆様。


前置きはこのくらいにしておいて、

(しかしねえ、「前置き」言っても、前置きの方が本文より長いかもしれないんだよ、キミぃ)

アイドル稼業ってのは、つくづく大変なもんだよなあ、と思うわけですよ。いったい何が悲しくてこの世界に入ってしまったんだろうなあ、と。


右向いて、右の客と目あわせて1、2、

左向いて、左の客と目あわせて3、4、

また右向いて、5、6、

左向いて、7、

チラッとセンター伺ってニコッと微笑んでみたりして、8。


こんな具合に。別に、振り付け上当然にそちらを向いているわけじゃない。首から上だけが明後日の方向を向いていたりして。

そんな姿を見ると、「ああ、今日も一生懸命やってらっしゃる」と、逆に感動すら覚えるわけです。

そりゃあそうだ、彼女たちの仕事は、金払って見に来てくれている客を、少しでも多く満足させて家路に着かせること。そのために手っ取り早いのは、視線の一つでもくれてやり、何か妙なアクションをしてくるのに反応し、「あなたのことを私は見ています」というサインを送ってやること。


まさか、これがやりたくてアイドルになった、という娘はいないでしょうよ(いたらおもろいね)。

やっぱり、スポットライトに取り憑かれたからなのだろうよ。あの熱すぎる光線の下で、自らの存在によってうなり声を巻き起こさせる、あの快感。もう、一種病的だよね、あの快感。


それはそれ。視線をくれてやる、あるいは動きに反応してやる、いわゆる「釣り」。面白いのかなあ。意外とやってみたら、面白いのかも。銃で撃つ真似したら、相手がへたり込んだときとか。

なんだろうね、ファン増やす作業って、ある種ゲーム的で面白いのかも。「今日は私手紙こんなに来たんだ」とか。飽きるまでは。

しょせん、夢までの行程の中で、副産物でしかないとしても。いや、そのこと自体が目的になっている子もいたりして。


せっかく、1万人なんてべらぼうな数のなかから、自らの実力(コネとか何とかあったとしたって、それだって、何よりも強い実力じゃないか)で勝ち取った、妙な生活を送る権利。楽しまなきゃあ、損だよね。


うん、帰りの電車の中で、もっと何か全然違うことを言おうとしていたのだが、結局何の意見もない長文になってもうた。

しかたがないので、電車の中で携帯のメモ帳に残した分をそのまま載せて終わりにしてしまおう。やっぱり今回が一番酷い。


彼ら一人一人に絶えず注意を配りながら粛々とセットリスト通りに遂行していく、その中に見る人が見ればわかるほんの少しの意外性を毎回織り込んでいく、そしてわからぬ人々の前では偉大なるマンネリとして、アイドルの大看板を掲げ堂々と振舞う。


うん、何が言いたいのかわからんな。助けて拾い物ヨッシー!



手元にあるのなら自分でスキャンしろって話ですね。まったく。