スンマセン、ネタです。

3年前からずっと文庫化を待っていた古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』がついに文庫化されたことを、昨日になってやっと電車の中吊り広告で知り、即購入。

なぜハードカバーで買わなかったのかってね。だって高いんらもん。悪いけど私は文庫本主義。そんなふうに、文庫化待ちの作品が他にも何冊か。ケチだよね俺。わかってるって。


なんでなっちゃんかって、そりゃあ、ベルカが犬だからですよ。・・・スンマセン。まあ、本人も柴犬に似ているなんて自称しているくらいだからいいじゃないすか。

この作品は、WWⅡからソ連崩壊までの世界図を、イヌたちの世界で語ってしまうという(こんな紹介するともの凄くアホな作品みたいに聞こえてしまうが、いやいや、そのスケールはまさに神話的な、とてつもない作品なのですよ・・・まだ読み終わってないけど。)、一種ファンタジー的なものだ。


ファンタジーとなっちゃん・・・もっとも合わないもののひとつである気がする。無論、悪い意味で無く。なっちゃんは現実の象徴というイメージ。なんだかわからんな。

妖精とか、そういうフワフワしたものでなく、もっと地に足をつけて、どっしり構えて、一つ一つの動作を正確に不足なくこなしていく、そんな感じ。中3管理職改め高1管理職だから、高1なのに自分のことよりチームB全体のことをまず考えては心を痛め、メンバーの向上のために日々粉骨砕身している、苦労人なっちゃん。

いつも温厚そうな表情をしている彼女だが、それこそ吠えることなんてあるのだろうか。怒っても、あまり迫力なさそう(笑)怒るよりは、眉尻を下げて悲しそうに困っている、そんなことの方が何倍も多そう。つーか、ちょっと困ってるなっちゃんの顔って、好きなんすよね。


でも、一つ一つの振り付けを誰よりも丁寧にやっているのは、他ならぬなっちゃんのような気がする。現行の「パジャマドライブ」しかり、2ndの「背中から抱きしめて」しかり。

特に「背中から」のほうは、実を言うと(俺が常時下手にいたからというのも多分にあるのだが)大体は8割方なっちゃんを見ていた。一つ一つを丁寧に丁寧にこなしていて、一番情感が出ていた。サビ直前の両腕を広げて胸を突き出す部分とか、間奏部分の両手を頭の後ろで交差させる部分とか。

そして、残りの2割、他のメンを見るときには、大体なっちゃんを基準にして「ここはすごくしっかりやってるな」とか「何だかなあ・・・」とか思っていた。なっちゃんって、奇をてらうことがあまりない(と俺は思ってるのだが)から、基準として使いやすいのよね。Bの中じゃあ、ちょっと高い基準だけれど。


現在のチームB、シンディいないと困るのは周知の事実。だけれど、なっちゃんがいないというのも、かなり辛い状態なのではないだろうか。いや、現になっちゃんはいるのだけれど。そういう意味では、移籍組はチームBにとって大黒柱であることは疑いようが無い。そんなことあらためて書くまでもないのだが。


もうちょっと、ダラダラ書くうちに変な方向にずれてくるかな、と少し期待して書いていたのだが。ひとえにこれもなっちゃんがあまりに実直だから、変な想像妄想の入る余地が無いということなのだろう。つまらん文になったのは、俺自身と、ついに2強以外にも勝つ気の無くなった巨人のせいである。