人生の様々なステージにおける,スポーツの取り組み方や指導方法に関しては,いろいろな研究がなされていて,WEBでも多くの有益な記事に触れることができるようになりました.自分自身も練習に取り組む対象者によってやり方を変えるように意識しているのですが,試行錯誤が多いですね.よくモデルケースの説明で使われてるのが「スキャモンの発育曲線」です.

保健体育審議会 (wakuspo.com)

特に神経系の発達は12歳頃までには完了するとされていて,「ゴールデンエイジ」と呼ばれるこの時期は,神経回路がつながりやすく,一度つながった神経回路はなかなか消えないと言われてます.つまり,子供時代に多種多様な運動を経験することは,とても大切なことで,「即座の習得」という言葉があるくらい,この時期は何をやってもすぐに身についてしまいます.

ただ,子供たちは非常に高い集中力(いわゆる夢中になって遊ぶ)を持っているのですが,一方で興味が移って集中力が長続きしません.

自分たちの子供時代を振り返ってみると,そうでした.

私たちの子供時代は,周りのもの全てが遊び場で,近所には一緒になって遊ぶ仲間が大勢いました.遊び方も乱暴で多彩でしたね.

鬼ごっこや缶蹴り,石垣や木に登ったり,大きなお屋敷の壁によじ登って壁伝いに忍び込んだり,誰かが何かをやりだして,多少危ないことをやってても許容してくれて,社会全体が見守ってくれていたような気がします.

現代の子供たちは・・・

残念ながら自由な活動ができる環境が少なく,遊ばないことで安全を担保してしまっているような時代になっています.

バドミントンの練習に参加する子供たち,とりわけ小学校低学年の子供たちには,ドキドキハラハラしながらクタクタになるまで遊び込めるようなメニューも取り入れていきたいですね.

バドミントンも上手になって欲しいけれど,将来どんなスポーツをやるにしても,動きの引き出しをいっぱい持っている状態を作っていきたいと思います.