数年前。

東の都から、単身。

人口が10万人弱の都市に移り住んだ 化け蛙。

この都市、東の都と同等の広さを持つ。




ふと、この町は ある流行り病に感染している事に気付いた。




気温が低くなり、

風邪ひきの人 インフルエンザにかかる人が増えるこの季節。

電車の中でも、建物の中でも咳をする人が増えるように。



東の都では、今はあまり耳にしない言葉。

そう、耳にしても恐らく働き始めの高校生位が誤って使ってしまう言葉。




「よろしかったでしょうか?」



この 誤った日本語が

至る処 至る業種 様々な年齢に蔓延している。


しかもこの病 

「一万円からお預かりで よろしかったでしょうか?」

と言った 合併症までひき起こす。



この病は恐らくウイルス性なのだろう。

耳障りなほど あまりにも町中で蔓延している故

自らが感染している事すら気付かずに 発症している人が多いようだ。




手洗い うがい マスク・・・。

風邪の予防のように この流行り病を耳にしなくてよくなる予防策は無いものか・・・