久しぶりの「父兄参加」した大学祭 | 卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

2006年秋「悪性卵巣腫瘍の疑い」と告げられ、治療→再発転移を幾度も繰り返す。
◆受けた治療:手術4回・化学療法5ライン・放射線1回・がんカテーテル治療15回
◆現在: リムパーザ錠服用中
♫ 卵巣がんと長~くお付き合いしている、現役患者です。

昨日は、大学生の娘の「大学祭」に行ってきました。

昨年行ったときには、いろんな物を食べました。

専攻している語学の国の食べ物を作りますが、はっきり言って美味しくありません(ごめんね、学生に文句言って)


なぜかというと、日本に来ている留学生を含めて「ウチの娘同様に、料理をあまりしていないから」です。

でも、収益金の中からアフリカの子供達の給食費用が多く出せた、と喜んでおりました。

大学生だなぁ・・・。


で今年は「美女と野獣」を上演することにしたらしく、夏休みから一生懸命セリフを覚え・歌/踊り/衣装/舞台道具/照明・・・とそれぞれが結構大変な思いをして、仕上げたそうです。

私は英語版の韓国語字幕で見ましたので、映画館ではよく分かりませんでした。

でも、こどもの幼児期にはディズニーは、必須アイティム。よく子守をしてもらったものです。

しかし、それを仏語ですると聞いた時から「へ~、感張り~」とあまり関心を持たなかったのですが・・・


先月から「お母さん、フォークダンスしてたときの衣装貸して」「この衣装はどうやって作ったらいいの」と、なぜかお声がかかる様になりました。

娘は「ポット夫人」を志願して歌のうまい子とのWキャスト。

スカートを‘かぼちゃ‘の様にしたいと言います。

「う~ん。なら、白の生地の下にハワイアンのスカート履けばボリュームでるよ。はい、これ使っていいよ。」

「ベルの普段着の衣装はブルー?よしよし、これだね。同じ色でこの形のベスト作ったらいいよ」

「村娘?おお、これだね。全部持ってき。」

と、なぜか衣装班?

そして、トドメが「ろうそく(ルミエール)の、手と胸当て作ってくれる?」

ダンボールでは、曲線はうまく作れません。が、カルトナージュの手法を使えば可能です。

家にあったギンギンの布で貼り付けて完成!

実は、結構大変でした。

ろうそくの手先は6角形のすそ広がり。製図を起こしてから作りましたので。


そして先週から「ねえ、歌聴いて。」

私は歌が好きです。高校生のときは、合唱部でないのに助っ人で参加していました。

そして自慢は肺活量。声も大きいです。

しかし、母親の音楽の才能は上の娘には遺伝せず、父親の絵の才能と音痴をしっかり受け継いでいました。

「仕方ない、何とか間に合わせねば・・」

と特訓を重ね、私のほうが歌を覚えてしまいました。


そして、いよいよ本番。私と下の子は「ビデオ係り」のように、ずーっと撮り続けました。

良くできてました。私の作品(笑)→でなく、劇が、です。

大学生の情熱が伝わってきて嬉しかったのです。


いくら勉強とはいえ、舞台で外国語でお芝居をすることは本当に大変なことです。

日本語でさえ頭が真っ白になったら終わりなのに・・・。

私は舞台の怖さを、何度か味わっています。

なので「本当にお疲れ様!」と拍手して帰ってきました。

そして夜遅く帰ってきた娘に

「今日は良かったよ。まあ歌は完璧とは言えないけど、ダンスも衣装もすごく良かった。お疲れ様」

と、励ましたつもりだったのですが・・


ビデオを見ようをと準備しているときに、娘が・・・

「お母さん、私たちはね、本当に大変な思いをしてこの語劇を練習したのよ。ない時間の間をぬって、歌だって、何度も何度も練習したの。

それなのに「雰囲気だけよかった」みたいな事、言うなんてヒドイよ。気分悪い!!」

と叱られてしまいました。


(えっ、精一杯褒めたつもりだったのに・・)と思いながらも

「失礼しました。ごめんなさい。でも、本当によくできていたよ、うん。」と謝って、

一緒に最後まで‘ああだの、こうだの‘いいながら見ました。


はぁ~、難しいドンッ

母子でさえこれですからね~。

人の言葉は「言霊」とも言います。

ホント、確かに私の言葉には、彼女たちの努力を理解した気持ちが足りなかったなぁ、と反省しました。


まあ、でもそこは親子。

娘は機嫌を直し、今日も私の財布から「お金ちょうだい」と紙幣を抜いて試験に出かけました。


大学生時代、私のときはどんなだったかな?

思い出そうとしましたが、試験の苦しみ以外の思い出は記憶にありません。

30年以上前の事。・・・まあいいや、思い出さなくたって。

今の私の、土台になっているんだから。


今大切なのは、2人の娘の送る「これからの人生の手伝いをする」ことだ、と思っている私です。

             

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