今回は漫画の布教です。

 

「河畔の街のセリーヌ」は、19世紀パリを舞台に、主人公、セリーヌ・フランソワが職業を通して人と触れ合うヒューマンドラマ的な漫画です。

 

セリーヌは天涯孤独な身で、家庭教師の「多くのことを経験するためにはパリに行きなさい」という言葉に従い、単身でパリにやってくる。

そこで老紳士、ルネに出会い、彼から仕事を頼まれる。

それは、様々な職業を通し、セリーヌの目から見たパリの話を聞かせてほしいというもの。

行く先々で出会う人々。

彼ら彼女らは、セリーヌと出会うことで何かが変わったり、逆にセリーヌに影響を与えたりします。

最初は表情に乏しく、少々わかりづらいセリーヌ。

話が進むにつれ、彼女の感情が露になっていき、私の心を揺さぶってきた。

 

仕事に焦点を当てた日常系で、全体的に静かな印象。

個人的には、当時の仕事について書かれているところが知的好奇心をくすぐられて楽しい。

また、昔の街並みや服装も好きなので、それが見られるのが嬉しい。

 

絵が綺麗で、全三巻なので手を伸ばしやすいと思われる。

WEBで1話と2話が無料で読めるので、気になった方は一度読んでみてほしい。

14話と15話も読めるけどそちらは終盤かつかなりクライマックスなので、ちゃんと最初から読まないと作品に浸れないからおすすめしない。