印材に布字つまりマジック転写や
スプレー糊やカーボン紙など
様々な方法で刻する文字や界線を
書き入れるのですが、
かなり初心者だった頃
何度も何度も師匠の池田樵舟先生が
濃墨と朱墨で書いちゃ直し
書いちゃ直しをしてやって見せて
下さいました。


その細やかな作業は
きっと小林斗盦先生に通じていると
想像しています。


たまに篆刻を習ってる人の
やめた理由を聞きます。
一番多いのが上手い転写できないから
だったと思います。
小生の場合、
オリジナルの大物の場合は
師匠と同じマジック転写をやります。
しかし
小さな印では結局のところ繊細な
移し(写し)が出来ないし手書きで
補足することを考えると
初めから手書きをメインにしてます。





昨夜
六面印の鈕の部分を切り出しました。
第2面から5面に朱墨を塗ります。
小生は朱墨の使用量が多いです。
東京神田の文房四宝の専門店
清雅堂さんの極上な朱墨『神品』
もう清雅堂さんは無くなって
しまいました。懐かしいですね。





第2面を書き入れます。
臣震
こんな感じです。
今回の作品の中で最もシンプルです。


お隣の第3面
張震白疎


書いちゃ直し書いちゃ直しですが
この通り刻せれば楽しい!
細かいことは気にせず…



次はこちら
この場合は沖刀法というかガイドの
線は要らないかもしれませんが
スンナリ彫れる気がしませんので
この六面印は一貫した方法にします。