大きな古璽の朱文と言いますか巨璽ですが
このまま布字すると
朱墨が逆さまになってしまう。
師匠から『逆です』のコメントが来ても
おかしくは無い…
そこで…








こう言うのは記録の為にも
やり直すのが一番いいですね
やはり校字だとか布字が楽しいわけで
ここはもう一度始めから作業する。










不必要かもしれないけど
朱墨を塗ります。
{4EF65943-D79D-46A1-BCB6-62B214072314}
満遍なく塗ります。
{1248DFF2-7687-45B9-B78E-A7BBFD5783AA}
塗り塗り
{4E2EFD1D-6277-40CF-B46C-B942014D1998}













送り状のカーボン紙を利用するのは同じです。
幾分大味に転写されますが想定内です。
先ずこれを墨で逆填墨します。
{159BC5FB-04F6-4F74-94F8-EF8450AFAD7D}

{5A1DE65F-F97A-462D-A602-CBFDA1261E00}
字の無い部分や縁も墨入れします。
{D8BDD595-A408-4894-8BE7-599855E87E1E}














印稿と言いますか模刻の課題を見ながら
細く仕上げます。
墨で攻め過ぎたら朱墨でまた書き直します。
転写、填墨が粗彫りで
仕上げが補刀に似た作業に感じますね。
{E7072D0D-2350-4007-80A9-8655ABE541F8}
{AF6845C2-B190-48CD-B15A-CA9CA36FFE3C}
ここまで墨入れしなくても
要は彫れればいいのですが
この際
楽しければいいじゃないですか。
やったと言う達成感や単に自己満足で良い。












巨璽がもう一つあります。
コツコツ準備します。










最近こういう作業の場合に
書印会の稽古場でも
あまりやらないかもしれない。
時間とお金が充実してた頃は
稽古場に何でも持ち込んで必死になって
作品制作しました。

だいぶ前ですが師匠の池田樵舟先生が
稽古場で布字の修正をしてくれました。
だいぶ前です。
そう言うのを見て覚えたことの応用ですね。
印稿制作も布字も補刀も
捺す作業もほんの数回ですが
稽古場に弟子たちが少なく
ガラーンとした日に
先生と一緒になってやった経験があります。

印の大小や目的によって様々です。

大変貴重な作業が多くて
たまに最近の他のお弟子さんに
『そんなやり方!…知りません』
なんて言われたりします。