中国「影の銀行」に関する報道が多い。
2月12日付の中国紙、上海証券報によると、吉林省の信託会社が国内の個人投資家らに販売した金融商品のうち、2億8900万元(約49億円)分が満期に償還されなかったことが分かったという。
高利回りをうたった「影の銀行(シャドーバンキング)」の中心である「理財商品」で、何らかの救済措置が取られなければ、初のデフォルト(債務不履行)に陥る可能性もある。長年恐れられてきたバブル崩壊になるがどうか、その危険性が高いのである。バブル崩壊となると。300兆円といわれる「影の銀行」の貸出に中に膨大な不良債権を抱えることになる。
日本のバブル崩壊時は、膨大な不良債権が発生したが、ゼロ金利という支援(犠牲になってのは国民)で、10年余りの期間で解消している。中国でこのような調和のとれた政策はとれないだろう。ゆえに「影の銀行」の破産という形で現れるのではないかと思う。
補足 「犠牲になったのは国民」と書いたが、バブル崩壊前の定期預金の利率の標準は年5・5%で、国民は年間約20兆円の利子所得があった。ここ利息がほぼゼロになって、金融機関を救済した構図であった。今もこれが続いている。
「影の銀行」デフォルトか、中国49億円分償還されず
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140213/chn14021300250000-n1.htm
中国経済の爆弾「影の銀行」ついに破綻 49億円が未償還 初のデフォルトか
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140213/frn1402131537003-n1.htm
中国、通貨量膨張1910兆円 「影の銀行」の影響、政府想定上回る
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140115/chn14011515430001-n1.htm
バブル崩壊、今度こそ「狼」は来た!
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140109/chn14010912020003-n3.htm