ドイツのメルケル首相は28日、世界経済フォーラムで講演し「債務(問題)は欧州繁栄の最大の脅威」と述べ、ユーロ導入国の財政再建が急務との認識を示した。
首相は「ユーロが失敗すれば、欧州が失敗する」とユーロ防衛の決意をあらためて表明。財政危機に陥った国を支援する際には「健全な財政を伴わなければならない」と語り、より厳しい財政規律を求める考えを示した。ユーロ安定のため各国経済政策の共通化を進める必要性も強調した。
首相は、20カ国・地域(G20)首脳会議の場で、議長国のフランスと連携して商品市場の規制強化や通貨制度の検証に力を入れるとした。(共同)
毎日新聞 2011年1月29日 18時15分