16、脳が限りなく活性化するカギは | NPO法人生涯青春の会

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NPO法人生涯青春の会の会報及びイベントの紹介をいたします。
ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。

脳が限りなく活性化するカギは単純なのである。「読む」「書く」「話す」

3点が生活の中に定着することである。ただ「読む」だけの「静」の状態では脳は活発に活動しない。「読む」に加えて「書く」「話す」という「動」が加わると、脳は限りなく活性化していくのである。

 NPO法人生涯青春の会の中心イベントは「スピーチの会」である。一人の持ち時間5分間で起承転結がまとまっているスピーチをすることは簡単なものではない。「話す」ために当然「読む」「書く」という準備をしなければならない。リタイヤした中高年が大勢の前でスピーチをする機会はほとんどない。この活動をなぜ行って来たかといえば、ひとえに参加者の脳活性化(記憶力の向上)のためであった。

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記憶力

                  200418日 癒しの森」から


 今日も昨日と同じく、講演の準備の一つとして20001231日の日々の映像に書いた「記憶力」の大半を引用しておきたい。

・・・私は昔から記憶する能力が乏しいと自覚してきた。この弱さを証明する根拠は、人の名前がなかなか覚えられないという事実である。しかし、書くという行動があると、鈍い私の脳もかなりの情報を記憶する。今日で、1460回目の日々の映像の記述となったが、手を動かすことがいかに重要なことであるかをヒシヒシと感じている。

 脳と心の地形図(原書房・リタ・カータ著)という本を読んだ。『脳にある何十億というニューロンは、100兆もの結合を持っていて、その一つずつが記憶の一部になる可能性を秘めている。だから、人間の記憶能力は、正しいやり方で蓄えられれば無限なのである』(同書P259)・・・・

 19981231日にも書いたが、情報を得たら先ずメモをする(手を動かす)そして話す(口を動かす)という「動」が加わると、完全に記憶として刻まれるのである。途中で手を動かす行動を省略しても、話すという「動」があればその情報・知識は脳に刻まれる。これらの「動」がいかに重要か、これを深く理解して行動すれば、脳は限りなく活性化していくように思う。ただ聞く、読むだけの「静」の状態では、脳の開発・活性化はありえないのである。

  ・人間の 脳と呼ばれる 小宇宙 無限に広がる ミクロの世界