25、いいかげんな薬の投与 | NPO法人生涯青春の会

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ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。


2003127日 日々の映像

 先月23日に抗がん剤「イレッサ」の副作用で100人以上が死亡したことを記述した。121日の朝日の報道によると「死亡者は124人」と報告されている。この薬の使われ方が実にいい加減なのである。「重い副作用が問題になっている抗がん剤イレッサが、認められた肺がん以外の様様のガンに使われたり、他の抗がん剤と併用されたりしていることが分かった。」すなわち決められた方法以外は、安全性が確認されていないのである。この対策が「厚生労働省は適性使用の徹底をメーカーに求めた」と言う程度のものであるからお寒い限りだ。ともかく、薬が承認された効能と異なる使い方をしても法的な規制が全くないのが不思議に思う。


 向精新薬の過剰投与もいい加減な薬の処方と言える。「不登校や引きこもりの若者に病院が同薬を過剰に処方し、心身の不調を訴えるケースが相次いでいる」(23日の毎日から)中には医師向けの説明文書で定めた1日当たりの上限の10倍を投与され、死亡した事例もある。男子中学生は不登校になり、抗打つ剤、抗精神病薬など七種類を約一年間処方されたという。「飲み始めてすぐに声が震え・・・数週間で起き上がれなくなった。」(同)いい加減な薬の投与があるものだ。不眠には薬も必要だが、薬によって対人の悩みが治る訳がない。


http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20030127