2009年11月22日 日経
国立感染症研究所は22日までに、今年7月以降に報告があったインフルエンザによる脳症132例の分析結果をまとめた。9割近くが新型によるもので、年齢別では7歳が22例で最多。季節性による脳症は1~3歳が中心とされており、新型の方が比較的高い年齢の小児で発症していることが分かった。
同研究所によると、7月以降、今月8日までに報告があった132例のインフルエンザ脳症のうち、116例(88%)は新型によるものと確認された。全体の95.5%を15歳未満が占め、6~10歳の発症が目立った。
新型による脳症例のうち、詳しい情報が得られた60例(1~24歳)を分析した結果、25例に熱性けいれんや気管支ぜんそくなど基礎疾患(持病)や既往歴があった。83%は回復したが、5%(3例)が死亡した。 (21:12)