12、楽しい笑いはリウマチをよくする! | NPO法人生涯青春の会

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 20070316日 健康情報資料室からンチャ


 まず、関節リウマチの患者さんと健康人な方に落語家の林家木久蔵師匠の楽しい落語を1時間ほど聞いていただき、その前後で血液検査をしました。
 関節リウマチでは炎症性サイトカインとよばれる物質がその病態に大きく関わっているとされ、最近ではそれらの炎症性サイトカインを抑えることによってリウマチを抑えようとする治療が盛んになっています(レミケード、エンブレルなど)。また、関節リウマチ患者さんでは視床下部-下垂体-副腎軸を介して行われるストレス対応機構に機能障害があることが多いことも知られています。
 今回の研究で、関節リウマチ患者さんでは落語を聞く前には高かった血液中の炎症性サイトカイン(IL-6)が楽しく笑った後では明らかに低下し健康な方たちに近づくということがわかりました(下図参照)。この結果から楽しく笑うことにより体の中でストレス対応機構が修復され、その結果として炎症性サイトカインが低下したことが推測されます。
 また、最近の研究では楽しい笑いは炎症性サイトカインだけでなく、リウマチに良好な影響を与えるとされている抗炎症性サイトカインにも影響を与えることがわかっています。
 ただし、これら効果は永続的なのもではないため、日常的にストレスをためないことがリウマチの治療には欠かせないことはいうまでもありません。

 日本医科大学リウマチ科
http://www.f5.dion.ne.jp/~riumachi/qanda/index.html

http://www.nms.ac.jp/gochojunet/katudouhoukoku/koukaikouza131104.htm

補足 

リウマチも笑いによって変化するのである。「病は気」を立証するようなデータである。               

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