15、三菱自 EV拡大戦略 低価格、多様化で市場開拓 | NPO法人生涯青春の会

NPO法人生涯青春の会

NPO法人生涯青春の会の会報及びイベントの紹介をいたします。
ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。



619817分配信 フジサンケイ ビジネスアイ


 三菱自動車の益子修社長は18日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、電気自動車(EV)を商用車や主力小型車などにも導入するほか、低価格化した車種も開発する多様化戦略を明らかにした。同社はEVや、ガソリンエンジン併用のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)を全車種の2割まで高める計画で、量産効果による開発コスト削減も進め、EVの低価格化を図って市場を牽引(けんいん)する考えだ。

 同社は7月、軽自動車「アイ」をベースにした初の量産EV「アイ・ミーブ」を発売する。益子社長は2010年度にも「アイ・ミーブ」をベースに、荷台を広げるなどの改良を加えた商用車タイプのEVを投入することを表明。11年に世界戦略車として投入する小型車にもEVタイプを設定するとした。さらに、SUV(スポーツ用多目的車)でもEV技術を応用し、PHVとする考えだ。

 一方で、アイ・ミーブの1回の充電当たり航続距離が160キロであることに触れ、「市場のニーズを見ながら、より航続距離の短いEVも検討する」と表明。アイ・ミーブの車両価格が459万9000円(国の上限補助額を受けても320万9000円)と高価なことから、航続距離が短い廉価車種も開発。長距離の航続を求めるドライバーには、PHVで対応するとした。

 アイ・ミーブについて、同社は09年度に国内で1400台を法人向けに販売する計画。この販売目標を超える件数の引き合いが企業や自治体からきているという。10年度以降は欧州にも本格投入するが、その後は「北米での販売も視野に入れたい」としている。国土の狭い香港、シンガポールなども有望な市場となり得るとの見通しを示した。

 また、中国などのベンチャー企業が相次いでEV開発に参入していることについては、「低価格化が進みつつあり、脅威に感じている」とし、今後は「蓄電技術開発をめぐって、国と国との威信をかけた戦いになる」と述べ、開発をめぐって国の後押しが必要との認識も示した。(山口暢彦、川上朝栄)