2016年5月25日(日)入院3日目 小線源刺入

 

8時 白湯とメイバランスのブレックファースト

先生が、12時頃から小線源を刺入しますと病室へ連絡に来てくださいました。

ドキドキしながら、順番を待つ。

 

お昼前から、お隣の方の刺入が始まるが、結構時間がかかったみたいで、ようやく13時前に手術室に呼ばれる。

 

先生は、主治医の先生以外にお二人おられたと思います。

手術椅子に座り、マスクで目を隠し、舌を引っ張られ、刺入箇所に注射で麻酔注入。

結構奥まで注射針が入り、身震いするほど痛い。

次第に麻酔が効いてきた。

先にコの字型をした小線源のガイドが差し込まれる。

目隠しの隙間から様子が見える。

ガイドは結構太くしっかりしており、献血の針より一回り太い感じ。

長さは、4センチほどだが結構大きい。

グイグイと舌に差し込まれていく。

1本は差し込むときに骨に接触したので、角度を変えて差し込んだ。

3本差し込んだところで、予定位置に入っているか画像で確認。

3人の先生で確認してくれ心強い。

もう少し角度を変えた方がいいとのことで、調整の刺し直し。

いよいよ小線源のイリジュウムピンが差し込まれる。

ガイド3か所に2本ずつ合計6本が差し込まれた。

刺入が済むとピンが抜けないように、ピンの頭が糸で舌にしっかりと固定される。

固定が済むとガイドを抜かれ、マウスピースを嵌められ手術完了。

目隠しが取られ歩いて病室へ戻る。

開始から30分程で終了。

 

刺入後は、完全隔離となり、部屋から出られない。

部屋のドアの内側に大きな鉛の台が置かれ、それで看護師さんへの被爆の遮蔽にしているらしい。効果のほどは、無いよりはマシかなという感じでしょう。

薬や食事、ゴミなどのやり取りは、部屋の外の台の上に看護師さんが運んでくれ、看護師さんが退去後に自分で取りに行くスタイル。

小線源を抜去するまでは、この状況となる。

 

部屋に戻り、とりあえず、白湯とメイバランスの昼食を注入。

その後、鏡で確認するが、刺入部分は口が大きく開かないのと、マウスピースが邪魔して全く見えない。

刺入した傷口からは、出血が続くので、すぐにバキュームで吸い取り続けることになった。

 

麻酔が効いているが、痛みはある。麻酔が切れてくるのが怖い。

案の定、1時間も経たずに我慢できない痛みになり、15時頃に痛み止めをお願いた。

刺入日は、特別にボルタレン2包ずつ処方してもらえる。

それだけ痛みが激しいということで、それでも痛い。

すぐに慌てるように、粉薬をすり潰して白湯に溶かし、一気に注入した。

効いてくるまでに1時間はかかる。ひたすら痛みに耐えるしかない。辛い。

冷静に考えるとわかるが、痛みに敏感な舌に6本も針が刺さったままになっているのだから痛いのが当たり前。

 

痛くて何もする気が起こらない。パソコンで仕事なんてとんでもない。メールすら無理。

眠るにも、出血と喉に痰が絡んで、バキュームが手放せない状態が続く。

 

舌は、がっちり固定されてる感じで全く動かせない状態。

バキュームしすぎると、喉を刺激しておえっとなってしまう。

そうすると、舌が動いてしまい、固定されてる針たちと喧嘩して、痛みと出血が増す。

バキュームは手放せないが、気を付けないとまた喉を刺激し痛いことになる。

このバキュームは、かなりテクニックが要る。

 

口が開かない、舌は動かせない、マウスピースも邪魔になり、取りたい痰まで管が届かない。

何とか頬っぺたの裏と歯茎、姿勢、吸引管の角度、差し込む位置、バキュームの吸引強度を調整しながら最適な吸引方法を模索する。

こんなのを1週間も我慢できるのかとてもとても不安でした。

 

18時 白湯とメイバランスの夕食注入

 

ボルタレン2包注入後、6時間は開けないと次を注入できない決まり。

6時間が近づくと痛みが強くなってくる。

21時 6時間経ったのでボルタレン2包をお願いしすぐさま注入。

 

手術後は、2回ほど先生が様子を見に来てくれました。

今日が一番痛いので、我慢できなければ、追加で痛み止めの注射ができますと言ってくれたので、すぐにお願いし注射してもらう。

 

夜眠れなければ眠剤も出せるとのことでした。

痛みでベッドから殆ど動けず、ずっと横になったままバキュームをし続けていました。

初日の夜は、痰が酷くバキュームで苦労して吸い取れてすっきりしたと思った途端に睡魔にに襲われ落ちるように眠りに入りますが、その瞬間にまた痰が喉に詰まって呼吸できなくなり目が覚めるという状態を何度も繰り返し、殆ど眠れませんでした。

 

それよりも、早く次の痛み止めが欲しくて、時計とにらめっこしていました。

次は夜中の3時。3時が待ち遠しい。