大きいね

毎年、ホットカーペットを出すと
普段は喧嘩をしている猫達が
仲良く暖を取る様子が見られる翔家
兄貴分猫達が歳のせいか運動しなくなり
めちゃくちゃ丸いです

さて
皆々様久しぶりでございます。
私の事、お忘れではありませんでしょうか

スキー、スノーボードはお好きですか?
私は毎年この時期になると 「旦那」と名を変え
塾の生徒達を引き連れてスキー教室を行っていました
途中で雪山に突っ込む生徒を助ける為
滑るより斜面を駆け登る事の方が多いという
一種の苦行でもありました

そんな厳しい仕事内容、驚くような薄給
なぜそんな仕事を続けるか
その理由の一つを思い出したので記します

昨年、まだ世の中がこんなことになる前
その日は中級クラスの子達を引率しておりました。
2日目、基礎の練習を終え
時間まで自由に滑ろうとなった夕方
一緒にリフトに乗っていた小2の男の子
これがまた問題児で、
活発過ぎてスピードを出してよくコケる
静止を振り切って鬼ごっこを始める
お風呂に入る時にパンツが見つからずに泣く
そんな子でした

「だんな!僕スキー2回目なんだ!」

「(何度も聞いたけど)にしては上手いな」

「だんな怖いけどね、スピード出ると楽しい」

「俺に言う?楽しいならよかったよ」

「…だんな、綺麗だね」

その時私はその子含めやんちゃ組を
どうしたものか考えており
景色などは見ていませんでした

「そうだねぇ、夕日がいい感じだね」

言われて周りを眺めてみると
白い雪と青空と少し傾いた陽の光で
山々が金色に輝いていました

「これを、白銀の世界っていうんだね」

その子らしからぬ発言に顔を見てみると
真剣な眼差しで、笑ったような
泣いたような、驚いたような顔で

この子達はまだ見たことの無い、感じたことの無いもの
それを日々新鮮に感じながら生きて
そんなものを探しに、寂しい中親御さんから離れ
ここに来ているのだなぁと思い直し
素直な感想と共に見た景色は
とても、とても綺麗でした


やりがいって
こういうことを言うんだな
改めて思わせてくれた一言でした