空から音も立てずに雪が降ってきています。
夕暮れの通りでは、足下も視えづらくなっているようですが、
なぜだかその雪の白さに明るさと暖かみが感じられるようです。
その静かに降ってくる雪の暖かさを感じると、
日常の些細な出来事に対する自分の感情の動きや、疲労感が
洗い流されていくようです。
小さな子供みたいな天使たちが、雪を降らすことによって、
寒そうにして下を向きながら歩いている人たちに、
暖かくなるような思想や、笑いを誘うような思い出を思い出させようと、
そっと声をかけているようです。
気がつくと、その道端に立っていたはずの私は、
いつの間にか、鳥のように遠くの空から、
その街全体を眺める位置にいます。
街中のあちこちに見える明かりは、本当に色鮮やかで、
いろんな人々の暮らしが混ざり合い、抽象的なひとつのキャンバスの
ように視えています。
