私はつい先日まで男性合唱団に入っていました。
世間では当たり前なことかも知れませんが、チケットを出演者側で販売させられる文化活動が受け入れられず退団しました。
資金造成コンサート
主旨は理解できるのですが、そういういわゆるカンパって、生活資金に余力のある人が善意で行うべきものだと思うのです。その考え方は日本で通用しないものなのでしょうか?
主催の「びほーる」にフルコンサートピアノを要望する会や、後援の美幌町文化連盟がフリーペーパーに広告を掲載したり、自治体の広報に掲載をお願いしたり、町内の商店にポスターを貼ってもらうとかインターネットで呼びかけるとか、本来そういった努力をして資金を募るべきものだと思うわけです。
あるいは、まず自治体にピアノを購入してもらってから、しばらくはそれを使用する団体からその都度いくらかずつカンパを集める方法もある。
生活は全く楽ではありませんが、その主旨は理解できます。私も3枚購入し、自分でも時間があれば行くつもりだったので1枚残し、あとの2枚は希望者がいれば渡して欲しいとよく行く喫茶店の店員さんに渡してきました。
同時に、メンバーがそういうことに異論を持たないことに幻滅したので、合唱団は退団させていただきました。
音楽とか演劇、あるいはダンスなんかでもあるようですが、出演者側に強制してチケットを購入させるのは可笑しいと思うんですよ。
例えば、私の地元では入場無料の野外音楽祭があって、出演するバンドはそこで収入が得られなくても、気に入ってくれたお客さんがいれば有料のライブ会場にも足を運んでもらえるようになると思われます。
また演劇にしても、私は興味があるので最近も観に行きましたが、FacebookやTwitterなどで誰かが告知していれば好きな人はチケット買いますよ。
私は趣味で神輿担ぎや和太鼓演奏、ヨサコイ演舞などのサークルにも入っていますが、そういう文化的な活動というのは求められる場所に行って、できれば相手に負担にならないようにしてでもお互いに楽しんでくるものだと思っています。
音楽とか演劇、ダンスなんかにしても、大きな会場でイベントを行えば費用もかかりますが、希望してチケットを購入してくれるお客さんが少ないうちは、ちょっとした喫茶店なんかに協力をお願いするとか空き店舗を借りてイベントを行えば安く抑えられるはずなんです。
もっと言えば、最初は医療・福祉施設や幼稚園、保育所などを慰問に歩いて、ボランティア公演を繰り返したうえで町の人に気に入ってもらえば良いのではないかと思います。
27日、私は離れた町でヨサコイの演舞に参加しており16時からの資金造成コンサートは1秒も聴くことができませんでしたが、こういう押し付けはやめにしませんか?