今日は筑波大学教授の「歴史まちづくりは津別で可能か?」という、歴史的都市・環境への着目、新しさの評価から古き物への再評価へといった内容の講演を聞いて来ました。
前半はニューヨーク、ベルリン、北京、京都の事例が紹介され、発展の象徴となった建物を保存・再利用されている様子をあげられていました。
続いて茨城県桜川市真壁町の取り組みについて、伝統的建造物群保存対策調査から国による建造物選定に至るまでの過程を説明されました。
真壁町のまちづくりについては行政の取り組み、住民団体の活躍から、2003年以降行われている雛祭りが期間中10万人を動員するイベントにまで成長したことが紹介されました。
2011年の東日本大震災では真壁町でも多数被害があったものの、中には元々経営していた旅館を改装してカフェとして再利用され人気を呼んでいる建物もあるそうです。
保存・再生の考え方は、特別なものから身近なものへ、保存重視から活用重視へ。津別で評価できるものは何なのか?
まちなか再生協議会の3グループから提案があった後、見学者からとして意見してみればと津別新報の記者さんに言われたので誘いに乗りました。
津別最盛期のシンボルである旧国鉄津別駅跡地の表示と案内、その近くにある旧津別通運建物と丸玉産業本社社屋の再利用から、まちなかの主要道路に親しみを持てる愛称名を付けること。
津別駅跡の表示のように住民が記憶を共有できるものは良いし、町史をさかのぼる道路名の復活も歴史の再認識や町への愛着にも繋がり、経費もそれほどかからない提案で良いと、藤川昌樹教授から評価をいただけました。
それにしても、多勢の人前で話すのは緊張しましたよ、津別新報の記者さんっ!