今回は広島市の旧市民球場跡地利用についてのブログです。
実は MAZDA ZOOM-ZOOM スタジアム広島が開場して半年近くなるというのに、いまだに具体的な利用計画が決まっていません。
市長や市は「折り鶴展示施設と広場の整備」を打ち出しています。これに対して周辺のリーガロイヤル(ホテル)、そごう(百貨店)、デオデオ(電器店)、本通り商店街などの商工会側は「集客力のある商業施設」を求めていて、広島市としては朝市やフリーマーケット、移動式のサーカス、ラジオ体操などで150万人の集客が見込めるとしているようです。
だけどちょっと待てよと言いたいのは、これまで旧市民球場を愛してきた広島のスポーツファンや全国のCARPファンの意見を全く汲んでいないのではないかということ。このままでは赤ヘル黄金期を支えてきたグラウンドが完全に姿を消すことになりかねません。球団創設時に使用された県営球場にしてもいまだにアマチュア野球の球場として残されているのにですよ?
確かに旧市民球場の鉄筋コンクリートの建築物自体、老朽化が進んでいるわけですからもう解体やむなしであるというのは理解ができます。敷地面積も狭くスタンドも無いとなればプロスポーツの興行なんて不可能でしょう。しかし旧市民球場のスタンドだけを取り壊し、芝のグラウンドさえ残されればアマチュアスポーツの競技場としても緑地公園としても十分に使えます。
マツダスタジアムでは内野にも天然芝を張ったため、これまでのようなソフトボールや少年野球への対応が困難だともいわれていますが、旧市民球場の場合はグラウンドの内野スタンド部分に改めて土手を盛るだけで対応はできるはずです。外野の天然芝部分を現在より広くとればサッカーなど他の屋外競技にも使えるではないですか。
青年会議所の提案にあるという「サッカー専用や高校野球ができるスタジアム」というのではこれもまた財政的な余裕の無い広島において、改めて市民に負担をさせるものであってそのまま賛成はできません。私が言いたいのは東京スタジアム跡地や大阪球場跡地のようなものではなく、CARPファンにとって聖地だともいえる旧市民球場跡地は何らかの形で競技場として残してほしいということです。
今回参考にさせていただいた ALL FOR HIROSHIMA という団体のサイトでは次のように結んでいます。
市長と市は一部の市民と物ごとを進めるのではなく、多くの市民の声をもっと聞くべきではないでしょうか。市議会には本当の良識を持ってこの問題に対処することを強く希望します。またマスコミにはこれまでの経緯をきちんと検証し、市の矛盾をきちんと突き、広島の将来のことを見据えた取材を強く望みますと。
追記、今回のブログでは旧市民球場の跡地利用策の現状を検索するにあたり前述のサイトの記事を参照し、一部そのまま転載しています。当該団体には連絡済みですが、記事の削除を求められた場合は後日一部または全てを修正または削除させていただくことになりますのでご了承ください。

