今回は2本立てで野球ネタと鉄道ネタを絡めていきます。
広島東洋CARPの新本拠地として今年開場した MAZDA ZOOM-ZOOM スタジアム広島。春先の新球場幕開けでまずひと目みておこうという流れから、最近のクライマックスステージ進出のため応援に行こうという流れまで1年をとおして賑わいをみせています。
しかしそれによって広島駅からスタジアムに向かう道路はかなり渋滞が起こるようになりました。
まず歩行者の流れですが、JR南側を線路用地に沿って結ぶ通称「カープロード」、試合開始前と終了後は歩行者専用道路になっていますので危険はないのですが、開幕直後はそれを知らないドライバーの自動車が進入禁止区間手前まで入ってきて混乱状態でした。
さらに自動車が通行可能な時間帯においてですが歩道のうえに違法駐車、違法駐輪が後を絶たず、歩行者もそれをよけるだけというよりは堂々と車道を歩き、結果としては歩行者側からみても自動車側からみても大変危険な状況が続いています。
一方自動車の流れですが、こちらは広島駅前から東方面行きのバスも走る大州通りがメインとなります。途中荒神陸橋へと曲がる車線は以前から渋滞がありましたが、試合開催時は駅前からスタジアム前に至る区間全体で渋滞となります。一部のドライバーが無理に交差点内に進入して立ち止まると、駅前で路面電車の発着を妨げる事態も起こっています。
そこでこれらの問題を解決できるのがスタジアムに隣接する新駅の開業です。歩行者の流れはかなりの割合で鉄道利用にかわり、広島駅からスタジアムへの距離を敬遠して自動車で来場していた観客も便利な鉄道へと移るのではないでしょうか。
まず新駅構想の第1弾はJR西日本です。路線はすでにスタジアムに隣接しています。

この写真はレフト側入場券売場からJR、西側駐車場方面を写したもの。
来年以降スタジアム東側に大きな駐車スペースが造られるので、西側の駐車場は縮小してもさほど支障がないと思われます。

続いては3塁側メインゲートにつながるプロムナード(歩行者専用のスロープ)上からJR用地を眺めたもの。手前が西側駐車場です。
JR用地内は手前から山陽本線下り・可部線(広島・横川)方向、JR貨物広島貨物ターミナル、山陽本線上り・呉線(天神川・向洋)方向、JR貨物広島保全区、芸備線(広島・矢賀)方向の線路が並んでいます。

最後にこちら、東区役所裏手の山陽新幹線高架下からJR用地越しにスタジアムを見上げたもの。
さきほどの反対側なので手前から芸備線、保全区、山陽本線上り・呉線、貨物ターミナル、山陽本線下り・可部線という並びです。
東区役所からスタジアムがこんなに近いってこと広島市民にもあまり知られてないと思います。
新駅を造るならスタジアムからJR用地上をまたぎ南北に歩道橋で結び、JR西日本の各ホーム出入り口に自動改札を(試合開催時は有人にして)設置、歩道橋を自由通路にすることによって東区方面からの歩行者の通路も短縮されます。
駅の名称はスタジアムが南蟹屋、プロムナードが西蟹屋、東区役所が東蟹屋町にあるので「蟹屋町駅」あたりが良いと思います。

