私は少年時代に地元(北海道)でキハ22形という列車によく乗りました。
キハ22形は国鉄時代に活躍した車両で、JR移行後にこれまで全てが廃車されているということでした。
その現状が気になって調べてみたところ、ひたちなか海浜鉄道(茨城県)ではいまだに定期運用されており、津軽鉄道(青森県)でも津軽五所川原駅に留置されているらしいです。
またかつて下北交通(青森県)に譲渡されキハ85形として使用されていた車両も「大畑線キハ85動態保存会」が大畑駅で観光用に保存、一部の車両は国鉄時代の塗装に復元されているということでした。
さてキハ22形はすでに予備車扱いとなってしまった津軽鉄道ですが、この会社または沿線地域を盛り上げようと「津軽鉄道サポーターズクラブ」という団体があるようです。
イベント列車の紹介や企画の検討などを行っているということですが、現在はHPが更新されておらず詳細がわかりませんでした。
JR北海道にも津軽鉄道に負けず劣らずな超ローカル区間が存在します。
まず新幹線の延伸で区間廃線が取りざたされている江差線の木古内-江差間(42.1km)。並行する道路が整備され次第バス転換やむなしかといったところですね。次に札幌に接続しているものの都市近郊区間から少し離れた札沼線の北海道医療大学前-新十津川間(47.6km)。医療大学前までは通学客も多く電化される予定まである反面、終端部の新十津川付近では1日でたったの3往復しか走りません。
そしてかつては石炭輸送で繁栄した石勝線、北海道東部への延伸以前は本線扱いだった夕張支線の新夕張-夕張間(16.1km)。財政再建団体となりメロンとともに全国に知れ渡った夕張市内を縦貫します。
この夕張支線にもサポーターズクラブのような組織がつけば夕張観光にも結びつくだろうなと思います。実際に財政再建団体に指定されてからは全国から個人や団体の支援が寄せられているようですからね。
千歳空港や札幌、苫小牧などからも近い夕張です。
支線を経営分離したうえで国鉄時代の塗装に復元した数両のキハ40形を千歳-夕張間で運用したり、南阿蘇鉄道(熊本県)に宝くじ助成金で新製されたMT3010形と同じようにレトロ調な小型車両を導入して新夕張-夕張間で運用できれば観光客もいくらか期待できるのではないでしょうか。
