ブログが盆踊りの曲紹介シリーズみたいになってきましたが、今回は全国でも最もポピュラーな曲といきましょう。

まぁ東京では『東京音頭』のほうが親しみあるかも知れません。東京ヤクルトの得点シーンで傘を振る踊りでもお馴染みですね。
ちなみに埼玉西武は前進が福岡の西鉄だったため、応援席で『炭鉱節』が演奏されることもあるらしいです。

『炭鉱節』

月が出た出た 月が出た (ヨイヨイ)
家(ウチ)のお山の 上に出た
あんまり煙突が 高いので
さぞやお月さん 煙たかろ (サノヨイヨイ)

一山二山 三山越え
 (ヨイヨイ)
奥に咲いたる 八重椿
なんぼ色よく 咲いたとて
様ちゃんが通わにゃ 仇の花
 (サノヨイヨイ)

あなたがその気で 云うのなら
 (ヨイヨイ)
思い切ります 別れます
元の娘の 十八に
返してくれたら 別れます
 (サノヨイヨイ)

お札を枕に 寝るよりも
 (ヨイヨイ)
月が射し込む あばら家で
主の腕(カイナ)に ほんのりと
私ゃ抱かれて 暮らしたい
 (サノヨイヨイ)

竪坑千尺 二千尺
 (ヨイヨイ)
下りゃ様ちゃんの ツルの音
ままになるなら あのそばで
私も掘りたや 黒ダイヤ
 (サノヨイヨイ)

これって元は東京の歌だったようで、「セメント会社の上に出た」「東京に煙突が多いから」なんて歌詞がアレンジされたんですね。
元々高学歴のエリートもヤマに入っていった時代のこと、「様ちゃん」とうたわれているのはダンナというより愛人に近い言い方のようです。
三井の田川炭鉱あたりで選炭作業にあたった女性たちが労働歌としてうたっていたということです。

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