原発について理論を重ねてゆくほど、頭の悪い私にはますます難しくてわからない迷宮に入ってしまいます。
予備電源がどうのこうの、ストレステストがどうとか。
数学や幾何学、科学の世界、道徳倫理には絶対正しいことがあるでしょう。世界中のどんな人もそれが正しいと理解できて客観的なことがあります。
しかし人間の作る物や社会においてどれが絶対正しい方法とかはない場合は民主主義という多数決で決めます。
そこで原発について私の素朴な考えを述べれば次のとおりです。
火力や化学プラントは事故が起きても、プラントそのものを破壊撤去することができる。
しかし原発の問題は、イチエフを見れば証明しているように、事故が起こると破壊も撤去もできない。それは放射線(放射能)の人体影響の問題です。
避難区域については、許容線量を厚労省の定める人体に影響にない限度=放射線作業従事者並みに緩めていますが、年齢別に60歳以上に限定すれば帰還区域が増える。浜通りは他の大震災区域と異なって、震災後も数年に渡って帰還できないために老齢の死亡者数が継続しています。帰還区域を広げれば防げたはず。これは放射能の法律規制の問題です。
原発の条件は五重の壁を守ることができるかどうか、廃棄物の処理ができるかどうか、ということで放射能の問題に尽きます。
フクイチの場合なら熊川の上流から取水して使っているのでサイホンの原理を利用すれば単純にバルブを開けて人力で冷却できるはず。台湾ではそういう方法を採用している。
しかし・・・熊川では量が足りない。百万Kw出量の原発では稼働中毎秒80トンの冷却が必要で、停止した場合でも最初の一時間でその半分の毎秒40トン必要だったとして、サイホン原理で水量を確保できるかどうか。利根川が毎秒230トンくらいだからその1/6くらいの河川水量が必要。
それと、放射能(放射性物質)の錬金術はサイクロンやリニアック加速器など実験室レベルでは可能であっても、現実の原発に適用化は無理です。もし核融合の実用化が現実となったら放射能(放射性物質)の錬金術実用化も信じてもいいかな。
フクイチでは以下。
・2011~フクイチ復旧の3号機ドーム建設
3号機オペフロ上は初期に数Sv/hだったので人は立ち入ることができなかった。そこでクレーンとロボット掃除機を使って放射能撤去してからドームを設置した。ドーム設置の作業条件はオペフロ上の線量率が1mSv/h以下。
・2018~1/2号機排気筒ロボット解体作業
倒壊リスクのある排気筒の解体は、被ばく線量の条件によって遠隔操作ロボット以外に方法が無かった。
では3/4号機排気筒はどうなるか?人力解体か、1/2号機排気筒ロボットを再び使うか?
東電は結論を出していないが、その判断をするためのパラメータで優先的な数値は被ばく線量である。
最近の事務所での話題から以下。
私「トリチウム汚染水は放流しても環境的に問題が無い」
女子事務員「じゃあ、あなたが飲めますか?」
私「え?それはその・・・やめときます」
科学や論理で安全は証明出来ても市民の安心は得られない。
なお、トリチウム汚染水はタンクの水をそのまま飲めといわれれば飲めないが、上水処理すれば私は飲めます。
