料理を作るとき、
初めに、材料や調味料はバラバラに存在しています。
そのバラバラの存在を、切ったり、煮たりして、融合させていくと、
最早もとのカタチには戻せないような全体としての「1つの味」が出来上がります。
あの幾つもの味だったものが、最終的にはこれらとは全く別の、
でも、それらの全てが入り込んだ、「一つの味」に生まれ変わります。
人と人とは、出会う前にはそれぞれバラバラの材料のようなものです。
でも出会って、時を積み重ねて行くにつれ、
だんだんとその関わりによって一つの味のようなものが生まれていき、
それらはたとえ別々に切り離したとしても二度と、もとの材料には戻れないのです。
こうした不可逆的な関わりを、どんどん育てていきたいとおもいます。
そこから得られる純粋な生命力のようなものがあってこそ、
そのあとに訪れる「一人で勝負していく世界」になんのためらいもなく
ふみだしていくことができるのではないかと、思うのです。
