しばらく旅行に行って帰ってきたら、地元の私鉄である相鉄線がJRと相互直通運転をスタートしていた

 

相鉄線のJR相互直通運転とは

 

相鉄線

筆者が度々ブログに書いていて、最も頻繁に訪れている「ティップネス二俣川」のある二俣川駅もこの相鉄線の駅である

なじみのない方に説明すると、相鉄(正式名:相模鉄道)は今までは横浜から海老名の相鉄本線と、二俣川から湘南台のいづみの線で構成される横浜のローカル線(民営鉄道事業者の分類では大手私鉄)であるが、これまでは首都圏の大手私鉄の中では唯一

  • 東京都に乗り入れていない
  • 他社との相互直通乗り入れをおこなっていない

というめずらしい私鉄であった

それが、11/30に相鉄本線の西谷駅から新駅である羽沢横浜国大駅を経由してJR横須賀線に乗り入れることになった

これで前述の2つの相鉄線のトラウマが一気に解決したわけだ

 

筆者の勤務するオフィスは乗り入れ路線からは近くないので、実際問題としてはあまり便利さはないのだが、やはり横浜市民としては相鉄祈願のJR相互乗り入れが実現したこと自体にはそれなりに感慨はある

 

また、実際に地元の駅の前をJRの車両が走っているのを見ると「そういえばそういうことだよな」と納得もした

 

このJRとの相互直通運転は、相鉄にとっては前述の意味以外に大きな意味があり、それは全く関係なさそうに見える相模線や本厚木ともかかわってくるのだが、それは事項以降で述べる

 

 

相鉄の歴史

 

現在の相鉄の基礎は相模鉄道神中鉄道という二つの会社によって作られた

 

相模鉄道はもともとは1917年(大正6年)に茅ケ崎で創業

つまり歴史としては100年を越える

これを記念して現在相鉄のホームページでは大正、昭和、平成、令和のそれぞれの当時の相鉄車内をCGで再現したショートムービーが公開されている(参考

かなり良くできたムービーなのだがメインキャストの二階堂ふみと染谷将太が双方とも横浜や神奈川と関係ない人であることが筆者としては非常に残念

斉藤由貴、谷原章介ではちょっとアレとして

若い世代でも

男優ならば向井理、松坂桃李、加瀬亮とか

女優なら井上真央、内山理名、志田未来とか

女性アイドルなら大量にいて、ももクロの高木れに、佐々木彩夏、AKBの板野友美、大場美奈、永尾まりやその他多数、モーニング関連でも石川梨華、新垣里沙

横浜や神奈川を代表するようなひとたちはたくさんいるのにね

 

さて、相鉄の歴史に戻ろう

 

相模鉄道の開業当時の路線は茅ケ崎駅-寒川駅で、1931年には橋本駅まで伸ばした

 

もうひとつの神中鉄道は同じく1917年に現在の瀬谷区で創業し、1926年に二俣川駅-厚木駅の路線を開業し

1927年に星川駅まで

1933年に横浜駅まで路線を伸ばした

 

そして、1943年

相模鉄道が神中鉄道を吸収合併する形で両社はひとつになる

この前後、事業の不振によって、1939年からは東急の子会社となり1947年の独立までの後半は業務自体が東急に移管されていた

 

 

相模線の謎

 

ここまで来て、お気づきだと思うが

現在の相鉄線の路線はもともとは神中鉄道の路線である

ではもともとの相模鉄道の路線はどうなったのか

1944年に強制的に国有化されて、今のJR相模線になったのだ

 

ここで、今回のJRとの相互乗り入れの意味が違って見えてくる

つまり、戦時中に国鉄に強制的に自分の路線を取り上げられた相鉄がそのJRの路線に自分の列車を走らせている

そのことが重要なのだ

 

本厚木の謎

 

さて、相模鉄道と神中鉄道が合併して、現在の相鉄になったわけだが

2つの会社の接点は「厚木駅」だった

 

知らない人はまったく知らず、近所の人にとっては当然の話なのだが

現在のJR相模線と小田急線が通る「厚木駅」があるのは厚木市ではなく海老名市である

厚木市との間にはわりと大きな相模川があって、ここを越えるのが大変だったので手前までにしたのだが、厚木という名前は有名なので厚木駅にしたという説もある

 

で、その相模川の向こう側にあるのが小田急線の「本厚木駅」

これは実は「厚木駅」に対して

「本来の厚木駅」という意味でつけられた名前である

(開業時の名前はは相模厚木)

 

 

東急他との相互直通運転

 

JRとの相互直通運転に続く、今後の予定として相鉄は2022年に羽沢横浜国大駅から新横浜駅までの路線を開通させ

なんと東急、都営地下鉄、東京メトロとの相互直通運転を開始する

 

これはJRに相模線をとられたように、一時期子会社化していた東急への大いなる逆襲となる

 

 

ということで

今後も地元相鉄線の繁栄を願う