今朝ニュースを見ていたら
最近毎日見る日本ボクシング連盟の会長へのインタビューが流れていてその中で黒い繋がりに関してインタビューアーが
「〜に最後にお会いしたのはいつですか」

おそらく以前にもこの話はしたと思うのだが

間違ってるよ

アナウンサーかレポーターか知らないけど敬語を勉強し直してくださいね

「お会いした」は謙譲語
会った相手に敬意を表すために会った主体(通常は自分)を一段低くするための表現だ

つまりこのインタビューアーは会長を低く見ていて会長が会った相手をより尊敬していることになる

そうなると、このインタビューアーのある意味での本音が見えてくる

今対峙している人もその人が会った第三者も敬うためには、尊敬語として「お会いになった」あるいは「会われた」を使うのが正しい

おそらく
「お会いした」と「お会いになった」がかなり似ているのでお間違えになったのだろうが、これはもう一つの言い方の謙譲語を使用すると

「〜にお目にかかったのはいつですか」
と言っているのと同じなのだ

流石にこれは間違っていることがわかるのだろう
同じシチュエーションでこの言い方をしている人は見たことがない


この間違いは刑事ドラマの聞き込みでもしょちゅう出てくるし、「相棒」の右京さんのセリフでもあった

右京さんって東大出のキャリアでイギリス的マナーにも詳しいインテリのはずなのにこの程度の敬語も満足に話せないのは脚本が破綻しているとしか言えない

しかし、話し言葉は日々変わって行く

現時点ではすでに慣用上「お会いする」を尊敬語として使うのが常識というふうに変化したのか?

一時「〜でよろしかったでしょうか」という言葉に拒否反応を示す人が多かった

これも「〜でよろしかったでしょうか」をなぜか「〜でよろしいでしょうか」よりも丁寧な表現だと思い込んだ人たちがさまざまな場面で使用し続けて、現状では一般的な表現になってしまっている

今回のケースもまともに敬語を知らない人が多くなってきたことの結果として捉えるべきなのだろうか

筆者としてはあくまで見個人的な感覚の問題なのだが、「〜でよろしかったでしょうか」よりも「お会いしたのは」の方が我慢できない