道路を通行していると必ず出会うのがインターチェンジ(標識ではICと記述されることが多い)やジャンクション(同じくJCT)である

 

筆者もこの2つの違いを明確に認識してはいなかったのだが、昨日(2018/5/23)のTBSラジオ アフターシックス ジャンクションの最後のコーナーであるコンサルタントのコーナーの最後にこの話題が出てきたのだが、結局時間がなくて説明されなかったので、非常に気になって調べてみた

 

インターチェンジ

色々調べてみたのだが、道路の敷設や管理の規則を定義している道路法では

 自動車専用道路とその他の道路を交差する場合に使用される接合方式

と割と漠然とした定義になっているのだが、名称を決めるのはそこを管轄している管理組織(国土交通省、都道府県、道路管理会社等)が決めるので、道路法の範囲ならわりと自由につけられるようで、実際に現存するインターチェンジの構造を総合すると

主に高速道路(高速自動車国道や自動車専用道路)とそれ以外の一般道をランプ(接合路)で接続した構造物

ということになるだろうか

国土交通省のQ&Aのページにもほぼこのように定義されている

ここで出てきたランプだが、道路構造令においては高低差のある高速道路と他の一般道を接合するときに設置される斜面を伴う接合部分

のことを言うので、インターチェンジ自体も高低差がある道路同士の接続となる

 

筆者の地元で一番使うのは本村インターチェンジ

これは保土ヶ谷バイパス(国道16号線のバイパスのための自動車専用道路)の二俣川駅のすぐそばの出入り口で、県道40号(厚木街道)に接続している

ちなみに保土ヶ谷バイパスは自動車専用道路だが無料で通行できるのでランプに料金所は無い

 

他には、近くではおそらく最も規模が大きい東名高速の横浜町田インターチェンジがある

これは横浜市緑区と東京都町田市の境界にあり、前述の保土ヶ谷バイパスに接続しているが、鉄道の駅でいうと横浜側は相鉄線の瀬谷駅、町田側は田園都市線の南町田に近い

接続しているのは東名高速と前述の保土ヶ谷バイパス、大和バイパス(この2つは繋がっているが大和バイパスは一般道であり自動車専用道路ではない)、また国道246号線はすぐ近くだが直接接続はしていない

ジャンクション

これも定義は厳密には難しいようで、例外はあるのだが、一般的には

主に高速道路同士を接合するインターチェンジ

のことを指すようだ

つまり、複数の道路間で高低差があり、ランプがある

 

筆者の地元から最も近いジャンクションは東名自動車道と圏央道を結ぶ海老名ジャンクション

神奈川県海老名市に位置し、最も近い鉄道の駅はJR相模線の社家駅

東名高速の厚木インターチェンジがすぐ近くであるため、海老名ジャンクションから厚木インターチェンジまでは東名高速の本線ではなく、側道を通って行き来できるようになっている

 

あとは、すこし遠くなるが神奈川の3つの高速道路(横羽線、大黒線、横浜北線)を接続している生麦ジャンクション

横浜市鶴見区に位置し、近い鉄道の駅はJR鶴見線の鶴見小野と京急の生麦駅

 

 

ここで、アフターシックスジャンクションで取り上げられた東京の幹線道路に関して復習しておこう

東京の皇居と日本橋あたりを中心とした主な道路はバームクーヘンの皮上の環状線とそれをナイフで切るような放射線状の道路で構成される

 

環状道路

環状線は環状一号線から環状八号線まであり七号線と八号線以外には昔から使われている通り名が使われている

環一:内堀通りと日比谷通り 皇居に一番近い環状線で日比谷から丸の内を通って戻ってくる 東京の中心なので大きな会社の本社が多い

環二:外堀通り 有明、新橋、虎ノ門等を通る ここにも東京を拠点とする会社が多い

環三:おもに外苑東通り 弁天町、四谷三丁目、青山一丁目、乃木坂、六本木、飯倉など東京のおしゃれな街をつなぐ 東京の中心で働いている人たちが帰りに買い物をするような街が多い

環四:おもに外苑西通り 千駄ヶ谷、国立競技場、外苑前、白金台などを通る 都心で働くお金持ちが住宅を構える

環五:おもに明治通り 王子、西巣鴨、池袋、新宿、神宮前、渋谷等をむすぶ お金持ちのショッピング街をむすぶ外苑東通りにくらべてより若者のショッピング街をむすぶ

環六:おもに山手通り 板橋、落合、東中野、初台、代々木八幡、駒場、大崎、品川をむすぶ なんとなく学校が多い

環七:平和島、学芸大学、三軒茶屋、方南町、高円寺、江古田、上板橋、十条、葛西をむすぶ 一般的な会社員が一時多く住んでいたエリア

環八:羽田空港、蒲田、西大井、用賀、田園調布、千歳船橋、東練馬、赤羽橋等をむすぶ さらに住宅地域だが、喧騒を逃れた高級住宅地の田園調布もある

 

さらに高速道路としては以下のものがある

都心環状線:江戸橋から汐留、谷町、霞が関、神田橋、呉服橋を通って元に戻る

中央環状線:都心環状線の外側の大井から五反田、西新宿、西池袋、王子、小菅から葛西まで

東京外環自動車道:大泉から和光、美女木、川口、三郷まで

 

放射道路

東京の中心から放射状に延びる道路で放射1号から36号まであるので、今回はその中でもなじみのあるものだけを記述する

 

放射1号:六本木通り 第二京浜 霞が関の官庁街から渋谷警察署までをむすぶ南西方面に延びる道路 ちなみに第一京浜は国道15号、第三京浜は多摩川から横浜市保土ヶ谷インターまでの自動車専用道路

放射3号:目黒通り 白金台から世田谷区玉堤まで港区から、品川区、目黒区、世田谷区を通る

放射4号:246の青山通りと玉川通り 青山通りは三宅坂から赤坂、青山、渋谷、玉川通りはそこから三軒茶屋、用賀を抜けて多摩川まで

放射6号:靖国通り、青梅街道 九段から新宿百人町、東伏見、練馬まで

放射9号:白山通り 千代田区平川門から文京区千石まで 巣鴨、春日、水道橋、神保町を通る

放射12号:昭和通り 新橋から台東区大関横丁まで 新橋、東銀座、日本橋、秋葉原、御徒町、上野を通る

放射16号:永代通り 皇居から江東区清砂まで 東京メトロ東西線と同じルートを通る

 

放射道路としては以下の首都高速もある

羽田線:浜崎橋から羽田

目黒線:一の橋から戸越

渋谷線:谷町から用賀

新宿線:三宅坂から高井戸

池袋線;竹橋から埼玉県の美女木JCT

三郷線:葛飾区小菅から埼玉県の三郷JCT

小松川線:墨田区両国JCTから一之江