りんりんは
いつも空から私達のことをどう思いながらみているのかな。
私はりんりんに会ったことがないけど
りんりんがどんな人だったかなんとなぁーくわかるんだ。
いっつもいっつも聞いてるから。
感じているから。
私の中でのりんりんはどんどん変わっていってるんだ。
最初はね空に行ってしまった人ってだけ思ってた。
でも日に日にりんりんの存在は私の中で大きくなってきて。
車のディーラーに行った時。
何度も何度も「奥様」って言われた。
言われるたんびに「違う！奥様はりんりん！私じゃない・・・」
って心の中で思ってた。
冷蔵庫に貼ってあるりんりんの買いもののメモ書き。
居間にあるりんりんの写真。
お風呂場にあるシャンプーや下半身浴の椅子。
トイレにあるクマさんのゴミ箱。ピンクのサンダル。
りんりんの洋服タンス。
洗面所にあるドライアー。髪とめ。鏡。
寝室にあるりんりんの枕。お布団。
車の自賠責の名義人。
お中元の宛名。
携帯の電話番号。
いっぱいいっぱいりんりんがいるんだ。
いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい
あのおうちにはりんりんがいるんだ。
でもね
おうちの中だけじゃないんだよ。
彼の心の中にもりんりんはいっぱいいるんだよ。
いつもいるんだよ。
どこを見ても
何をしててもりんりんがいっぱいで
その存在の大きさに押しつぶされそうになった時もあったんだ。
りんりんの存在がつらいとか 苦しいとかじゃないんだ。
りんりんの存在の大きさに押しつぶされそうになったこともあったんだ。
帰りの車の中で 押しつぶされて泣きながら帰ったこともいっぱいあったんだ。
りんりんが嫌いなんじゃない。
りんりんがじゃまなわけでもない。
やきもちとかでもない。
つらいわけでもない。
ただただ
りんりんの存在の大きさに押しつぶされそうだったんだ。
あの家も
彼の心も。りんりんがいっぱいなんだ。
でも
その大きな存在を消すことは一生できないわけで。
自分の居場所がないのかなって思ったこともあった。
でも
一生懸命りんりんと向き合おうとしてた。
一生懸命りんりんを受け入れようとしてた。
会ったことも話したこともないけれど。
そう思う気持ちとは裏腹に
りんりんを知れば知るほど
りんりんを感じれば感じるほど
自分の正直な本当の気持ちに気がついちゃったんだ。
こないだお墓の前で手を合わせながら りんりんに 言ったこと。
伝わったかな。
あれが 私の本音だよ。
私が本当に心底思ってることだよ。
私が心底願っていることだよ。
今でもいっぱいいっぱい
りんりんはいるけれど
いつかあの日お墓の前でりんりんにお願いしたことが
叶ったら私もりんりんに負けないくらい
彼と幸せな日々を送れるかな。
私は私。
りんりんのようにはなれないし
なりたいとも思っていないけど。
いつか願いが叶ったらいいな。
私は絶対に彼やりんりんを傷つけたり 裏切るようなことは
絶対にしないよ。
それは約束する。
りんりんの分まで私は生きようとかは言わないけど
りんりんは精一杯３４年間生きてきたのだろうし。
私は私の人生を必死に一生懸命
大事に生きていきます。
そしていつかあの日の願いが叶いますように。
もうすぐ七夕
織姫様と彦星様が会えますように。
そしていつまでも
３人で一緒にいられますように。
P.S
あの日りんりんにお墓の前で話したこと
絶対にﾅｲｼｮだよ！
ほかの誰にも言わないでね。
女同士の約束ね（笑）