避難所における暖房器具は何か。多くの人間が一カ所に集まるとき、消費電力が大き過ぎれば仮設電源で対応することはできない。そうなると消費電力が少なく、かつ暖かなものが必要亜である。そこでは実際のところ電気毛布が用いられる。これは50w程度だからそのほかの熱電力とは比べ物にならないほどエコである。ドケチごっこはこれに布団を組み合わせる。弱ならさらに消費電力は少ない。私の場合は家族がいるからままならないけれども、独り身であれば空間暖房は程々に、電気毛布と布団でなんちゃってこたつにでもしておいた方が良いのである。なお、足元にはアルミマットをおごっておくのがいい。これがあると最弱でも極めて暖かいからである。なお、同じ理屈で家族持ちならこのアルミマットとの組み合わせで電気カーペットを最弱で使うこともできる。さすがに自分一人ではないから空間暖房を使わないわけにはいかないが、それでも低出力で体感的な満足度が上がるから前向きに検討すべきだ。ちなみにこういう省エネアイテムはそれなりのものを入れた方がいい。熱電力はかなり高くなるからこうしたアイテムの導入費用が100円ショップなのか、ホームセンターで1,000円なのかでそのものの効果が違う場合、すぐに損益分岐点に達するからである。

我が家は中部電力エリアである。ドケチごっこをはじめてよりこまめにカテエネで使用電力量をチェックし、カテエネポイントを貯めてはTポイントに変えてコツコツとウェル活に利用している。(カテエネはしばしば、まとまったポイントをくれるキャンペーンをやっているから光熱費高騰の折、チェックしないのは勿体無い。)さて、今般22歳以下または65歳以上の者がいる家庭において申し込みをすれば冬期の電気代が10%オフになるキャンペーンを実施している。冬の電気代は高い。その10%となれば馬鹿にならない。ドケチごっこをしなかった去年のピークは5万にも達して目ん玉が飛び出たことがあるからこうなると5,000円だ。今年はスタイロフォームを使って寒さに対処することを検討しているからここまでにはならないと期しているものの、どなたも申し込まない手はないであろう。

道具というのは使えればいいのである。しかし、その使える、というところがミソである。この頃、夜就寝の際に部屋を暗くしてLEDランタンを使うのだが、これが十分な光量がある反面、最弱にしても明るいのである。キャンドルモードが搭載されているからゆらゆらとした光が楽しめるのだが、明るいからこれにビニル袋を被せる。アウトドアの工夫ならこれも楽しいけれどもインテリア的には少し不格好ではある。2つ持っているランタンはいずれもジェントスのもので、これらは光量が極めて実用的であるものの最弱でもなお明るいのが弱点だと思っている。しかし人気があるだけあって、廉価で軽く丈夫で、入手しやすい乾電池で十分な光量を発揮してくれる。単二モデルと単三モデルを持っているけれども、充電式電池を使うことを考えるとアダプタを使う単二モデルより単三モデルの方が気楽だ。しかし、単三モデルは単三を六本使うからアダプタを使う単二モデルの方が結果的に軽いこともあるのかしらなどとも思わないではない。さて、この夏、グランピングに興じた際にベアボーンズのレイルロードランタンが備え付けられていて、良かったから今般これを買うことにした。インテリア映えもするデザインでオリーブなら1,000円安く買えたのだが、思い出料だなと思ってその時に使ったのと同じブロンズにした。あの時は夜中焚き火をしながら使って十分な光量だなと思い、また単なるLEDの真っ直ぐに目を刺す感じと違う明るさが良かったからいいのではないかなと期待している。もとより照明の電気代などというのは大した値段ではない。LED主流の昨今、家に帰ってきてからつけっぱなしなのを毎日続けたとしても100円くらいなのではないかと思うから、4,000mahの内蔵バッテリを深夜電力で蓄えたからといって、本当にドケチごっこの最たる物で、節約風贅沢である。しかし、やはり道具は使える、ということ、換言するに単に使えるということではないこと、期する機能をそなえていることが肝要だ。ランタンは明るく照らす、ということだけが私にとって期するところではなかった、というわけである。まったく、こういう支出がつい多くなるので、月間の携帯電話代を1,100から400円にするとか、インターネット台を5,800円から5,400円にするとかいう節約はあっという間に消し飛ぶのである。くわばらくわばら...

深夜電力を使って充電を行う。このルーティンには人力の苦労を必要としない。常々スマートプラグの活用を勧めている。P105ならセールで1,000円を切るから充電や冬季の熱電力切り忘れ防止に活用すれば採算レベルになる。一方で休日は太陽を追いかけるのも手だ。ただし、ポータブルソーラーパネルを既に持っていれば、である。私はまあ買ってみようというんで買ってみたものの、こちらは到底採算レベルにはないと思っている。防災備品のつもりで導入するならいいが、深夜電力で蓄えた電気が10円にもならない程度だと考えると流石に回収の見込みがない。とはいえ、それがまったく人件費を無視した試みであることは言うまでもないにせよ、これが金を産んでいるのだ、という実感自体は十分にドケチごっこ味があるから面白い。ドケチごっこは支出が損得はともかくとして利益を産む、ということにも楽しみを感じるらしい。どうせ支出するなら何にも産まないものよりは土地代が浮くとか、電気代が浮くとか、そういうのがいいらしいのである。尤も、理屈はいくらでも嘘をつけるのが本当のところ。支出を合理化する言い訳などというのはドケチの前にはいくらでも浮かんでくるのであるから、ここのところを気をつけねばならない。自戒である。

引き出しは面倒である。特に奥の方を撮るのが嫌である。そのゆえに長年苦労をしてきた。この思想に陥ると平面をやたら圧迫するからである。平面とは土地であり、土地とは金である。つまり、ドケチごっこにあたっては高さへの意識を無視するわけにはいかないのである。そこで、私は積むことを考えた、しかし、これが苦難の始まりであった。積むということは、下には下敷きにされるものがあるのである。引き出しは先人の知恵で、高さを生かしながら取り出しの利便を考えていたのであるが、とにかく引き出しを嫌っているからこれが採用されない。たたんでしまうことは極めて専用部分において合理なのであるが、めんどくさいという心理的負債のゆえに避けてきたのである。それで今般ハタと思いついた。棚、である。特に長年階段下収納には困らされてきた。要するにこれも平面、あるいは積み、にとらわれてきたことによる。積む、というのは下のものが出しにくいということもあるけれども、これは下のものに用がある限りは上のものをどかすからどうにかなる、しかし性の怠惰な人間は、用事が済んだら途端に興味をなくすのである。つまり、どかしたり、開いたりしたものが散乱することになってしまう。これはよからぬ仕組みである。積むものは大抵堅牢であるから、怠惰な人間には好適であって、その点はよい。つまり、堅牢な棚、これが必要だったのである。ちなみに棚にせよ、引き出しにせよ、堅牢かつ軽量なのが最も良い。木製の立派なのは堅牢に違いないが思い。細いパイプと薄い金属でできたラックは軽いが弱い。そして、パイプと分厚い樹脂の組み合わせなどは最も堅牢で実用的な組み合わせである。このように堅牢な棚に個別の入れ物を配置する、というのは気楽なものである。あるいは少し悔しい気がするけれども余裕のある引き出しを使う、というのも一つだ。畳んだり、束ねたりというのが性の怠惰ゆえにできないのであれば、放りこんでおけるだけの余裕が高さによって生まれていればいいのである。とかく、ドケチごっこは高さを生かし、怠惰なものは取り出しやすく、戻しやすい、この仕組みが肝要なのである。