落日を気泡に浮べて アルコール依存症と戦わない学生のblog -9ページ目

音にあわせてたたく、人生

「たしかに、あいつは来ないときはこない」

「だけど」

口角泡を飛ばしての、議論が聞こえてくる。

「あいつには信念を感じるんだ、俺にはわかる!」

中学生くらいだろうか、まぁどこか、垢抜けない印象。
そして、あの年ごろ特有の『腐り』がまだ表れていない様子。

煮詰まったら外に出て、灰汁を捨てろ。
日頃そう心がけているもので、ものの見事に煮詰まった俺は、
隣駅へ、コーヒーでも飲みにと出たわけだ。

だんだんと世の中のことがわかってきたような気になってくるのだよ、あの頃。

「でもさ」

実際には、世の中のことをわかっている人がいることを、
やっとわかってくる。
そんな風に脳が働きだすくらいの地点。
そこから、そんなすでにある悟りやらなんやら、
請け売ってみたり、

打ちひしがれたり、

消化した気になってみたりする、わけ。

「このままじゃあいつは、きっと人生ってこんなもんだと思ってしまうんだよ」

若さ特有のおごりだってあるけど、

若さ特有の謙虚さだってあるんです。

ま、俺もまだ青い。

「そう、だから俺は指導にまわってるし、
あいつはただ音にあわせてたたいていればいいんだ」

鈴の音の些細な警告

例えば、道端で二人。
後ろから来た自転車に連れは気付いていない。
そのとき、

「来てる」

と言うよりも

「邪魔」

と言ったほうがいいだろう。

どちらの呼び掛けも、
歩行者の二人のやりとり。

だけど、
『来てる』のは、自転車で、
『邪魔』なのは、連れの、君。

些細なことです、些細な。

まぁ、あなたが自転車に乗って、
警鈴を何度も鳴らしながら人並みをかきわけてゆく、
というのならば、理解していただけないだろうけども。

胸が苦しいね。


ま、そいつが機微ってもんです。

品川ノスタルジー

自動販売機でグレープフルーツジュースを買う。
うしろを通った散歩中の犬とおじさん。
背中ごしに吠えられる、びくり。

自転車のおばさんと杖をついたおじいさん。

「まだ暑くなってなくて、いいですねぇ」

「ええ」

後ろで大きくうなずく。

「奥様はお宅にいらっしゃるの?」

「いや、今は…」

このあたりから聞き取れない距離になった。

犬にびくりとしてみたり。
奥様がなにをしてるのか気になってみたり。

なんだかこう、電車を一本、遅らせてみたい気分になったが、
待たせている人がいるので、やめといた。



追記。

そんな日もあった、先週のこと。

めぐろエクスプレス

目黒線に急行が導入されるそうだ。


こんな話はどうでもいい。


さて、今日もそんな目黒線。

降りると、ホームの柱の影。

男女が向かい合っていた。


こういう光景を見て、

まぁはしたないだとか、

みっともないだとか、

そういう見解をぶつけてしまえば、安泰。


いえいえ、

そんな二人があってもいいじゃないの、

と理解を示すふりをすれば、進歩的。


そういうもんだよな、なんて考えつつ、

結局、みんなホントはこっ恥ずかしいだけなのよ、

と結論。


やってみたいけど、やるわけにはいかん、ってんだろ。


女装みたいなもんだ。

本質は。


なんて思い巡らしつつ、二人をあとにしたはずなのに、

そのうちの女性がこちらに走ってきた。


俺の横を過ぎ去り、

そのまま階段を駆け上がる。


実際のところは、

喧嘩でもやっていたようだ。


女性は階段を上りきると、

清算機によりかかって、呼吸を乱す。


男は走って追いかける様子もなく、

いまいち聞こえづらい大きさで、よくわからないことを言う。


女は待つ、逃げたのに。

男はだらだら、階段を上っているようだ。


その間、数十秒ほど。


間延びしすぎだ、男。


もう、女性の呼吸は整っている。

こちらも冷めてしまった。


機を逸したな、男。


去るものは、追え。

そういわれた気がして、

なんだかギグリとした。


急いで、行け。

黒インクにまみれたPDF

ひと昔前までは、

これほど見かけることもなかった、PDFファイル。



Adobe PDFってなに?
http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/adobepdf.html



これはオンラインでの閲覧には適していない。

誰だって経験しているはずだ。

くわしいことは、こちら



Alertbox: PDF:人間が消費するには不向き(2003年7月14日)
http://www.usability.gr.jp/ALERTBOX/20030714.html


Alertbox: 印刷物を擁護する(1996年2月)
http://www.usability.gr.jp/ALERTBOX/9602.html



でJakob Nielsen博士によって示唆されているから、

ちょいとばかりコトバが難しいけれども、

挑戦してみるといい。


つまり、ユーザーフレンドリーに、というか

ユーザビリティーなwebサイトを心がけているのであるならば、

とあるコンテンツに対して(それも長い文章を擁するものは特に)


1.web閲覧用のhtmlを準備する。

2.印刷用と明記してPDFファイルへのリンクを貼る。


以上の操作が有効であるということだ。


なんでもいい。

PDFファイルを開いて、

読んでみるといい。


例えばこのへん。



平成17年版 文部科学白書-文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpba200501/index.htm



どうだろう。

開くのに時間がかかる。

(環境によってはacrobat readerのインストールが必要である)

ブラウザとの関連がわかりにくい。

検索がむずかしい。

スクロールが不便。

等々。

ま、それ以上に内容がつまらなすぎて読めないだろうが。


たいだい、上記サイトで博士も指摘しているように、

PDFはプリントアウトに適しているツールである、それだけなのだ。


通常。

本屋に並んでいるものを買う場合、

印刷物を読む、ということをやっているわけだ。

そのことを、「活字」を読む、なんて表現するのだけれども、

印刷機に埋めた活字そのものを読む、

つまり顔中をインクで真っ黒にしながら、

印刷機に顔をつっこんで、裏表逆になった紙に刷る前の「活字」を

読めといっているようなもの。


それが、PDFのみで情報を開示することの功罪、なんですよ。