・真空即妙有
人は自分の想念を如何にもつかによって、或る人は地獄を人生に創造し、或る人は天国を人生に創造するのである。
何故そのようば事になるかと言うと、この宇宙は、物質でつくられたものではなく本来、
霊的な存在であり、霊は普遍的な智慧であり、その霊の波動が可視的な物質として現れている部分と、
不可視的な超感覚的な空間の如く現れている部分とがあるので、
個々の可視的存在が、個々別々に何の関係も無く散在しているかの如く見えているに過ぎないのである。
真空の如く、単なる空間として見えているところにも普遍的な知恵や愛(相互牽引力・万有引力)が働いているので、
太陽と遊星との間や、原子核と電子との間には空間があるにもかかわらず、互いに飛び散るという事がないのである。
仏教でいうところの「真空即妙有」である。単なる真空というようなカラッポは実は存在しないのであって、其処には万有を一つに結ぶ霊が存在するのである。
その霊の中に吾等は生活し、行動し、存在を保っているのである。