・相手の姿は自分の心の影

 

私たちは往々他の人の悪や欠点を認めて、それに腹を立て、苛酷に非難することがあるけれども、

 

それは自分の心の影であることが有る。

 

自分が彼に対して苛酷な考えをもっているから、彼が自分に対して苛酷に現れ、

 

或いは「悪人」の如く現れて見えるのである。

 

彼に対する、こちらの考えを変えれば、彼が変わることになるのである。

 

 先ず神想観(心の中で神を想い観る、座禅、瞑想、内観法等)を修して

 

自分自身が神の愛にみたされ、全ての人々を赦し得る心境となり、

 

然る後、彼もまた神の愛にみたされ、全然悪意なき神の子となっている姿を心の中に描いて、

 

それを凝視するがよいのである。

 

やがてその人の神性が現れて、その人が過去を懺悔し、

 

謝りに来て善人になるような実例が随分たびたびあるのである。