・頬寄せて好きと一言囁くも 君は笑って盃空ける

 

・手を繋ぎ疎水を巡れば老いの身に 青春再び訪れるとは

・木漏れ日が水面の紅葉を錦絵に 京の疎水を巡る二人に

・吉水で法話を聴けば御仏と 君のかおりが我が身をそっと

 

・フグ鍋を囲んで暖取り酒飲めば 二人の心は何時しか一つに

・終電の時刻迫るも愛おしく 肩寄せ急げば木枯らしが舞う

 

・法善寺地蔵に水掛け願かける 寄り添う二人に師走の風が

・肩寄せて熱き吐息を耳元に 君が好きだと抱き寄せ囁く

 

・寒風の中を寄り添い北新地 ほろ酔い歩けば宵待ち月が

 

・コロナ禍で会えぬと言う君説き伏せる 明日の逢瀬が待ち遠しけれ

・老いて今この歓びを如何せん 君の微笑み君の仕草に

・病にて身体蝕む我が妹の 心情思わば歓び与えん

 

・朋が逝き明日は我が身と思う時 君と創らん二人の想い出

・早や八十路老い先僅かと思う時 愛しい貴女を貴女が欲しい

・愛おしい貴女を抱き寄せハグすれば 熱き吐息と高鳴る鼓動

 

・貴女とのあの日の事が浮かび来て 寝ても覚めても君の事だけ

・プレゼントの鹿皮撫でれば柔肌の あの日の君に思わず笑みする

・君の声君の笑いは何故かしら 君に夢中の吾を虜に

 

・結ばれる夢を夢見て枚方へ 夢もまた夢紫陽花に雨

・食事する只それだけよと言われても 好きで堪らぬ貴女の事が

 

・耳元で君が欲しいと囁けば 仕方がないねと目元が笑う

・やっと今日二人は求め結ばれる 穂谷のコスモス空をも包む

・コスモスの花が彩る君抱けば 青空眩しい 穂谷の里は

・恋い焦がれ結び結ばれ睦会う 荘厳なるかな神の摂理は

・情念の趣くままに君抱けば じわじわ広がる至福の歓び

・結ばれる歓び安らぎ此の至福 今日は記念日二人の門出

・求め合いやっと契れた今日の日は 老いの旅路を歓び照らすや

 

・思い出はいつも優しく我が胸に 寄り添い包み至福の世界へ

・我を抱きバイクに跨り肌寄せる 君の温もり包んで駆ける

・湯煙に霞む貴女に肩寄せて そっと優しく抱きしめ包む

・我が妹の病癒えれば北の旅 初老の二人の最後の華に

・人生に彩り添えるは恋の華 愛し育み人生終えたし