枚方にて   ・ 頬寄せて 好きと一言 囁くも 君は笑って 盃空ける

 

         ・ 別れ来て トキメク心 有るを知る 行き交う人に 微笑む我が

 

疎水散策  ・ 後二日 初のデートを 待ちわびる 我のみならず 彼の女もかな

 

        ・ 木漏れ日が 水面の紅葉を 錦絵に 京の疎水を 二人の影が

 

        ・ 手を繋ぎ 疎水を巡れば 老いの身に 青春再び 訪れるとは

 

        ・ 吉水で 法話を聴けば 陽光と 君の温もり 我が身を包む

 

甲賀にて   ・ 僕は好き 貴女の事が 好き好きと 私も好き好き 貴男の事が

 

        ・ フグ鍋を 囲んで暖とり 酒飲めば 二人の心は 一気に狭まる

 

        ・ 終電の 時刻迫るも 愛おしく 肩寄せ急げば 木枯らしが舞う

 

難波散策  ・ 雑踏を 避けて岸辺で 寄り添えば ネオンの灯りが 水面で揺れる

 

        ・ 法善寺 地蔵に水かけ 願賭ける 寄り添う二人に 宵待ち月が

 

        ・ 路地裏の 赤い提灯 法善寺 そぞろ歩けば 師走の風が

 

        ・ 肩寄せて 熱き吐息で 耳元に 君が好きだと 抱きしめ囁く

 

繁昌亭    ・ 寒風の 中を寄り添い 北新地 ほろ酔い歩けば 宵待ち月が

 

        ・ 再会に 弾む我が胸 ハグすれば 君のうなじに 熱き吐息が

 

        ・ 君が好き そっと頬寄せ 君見れば 君のグラスの 酒が揺らめく

 

生駒     ・ 朋が逝き 明日の我が身を 思う時 貴女と創らん 二人の想い出

 

        ・ やっと今日 二人は結ばれ 気怠さの 中に悦び じわじわ広がる

 

        ・ 今日の日の 歓び胸に これからは 二人で余生を 歓び歩まん

 

        ・ 老いて今 この悦びを 如何せん 君の微笑み 君の仕草に

 

        ・ 想い出は いつも優しく 我が胸に 寄り添い包み 至福の世界へ