・ 45年 昔の面影 そのままの 君との再会 眩しくもあり
・ 「この月を 玉野の君も 見てますか」と 古代の恋に 吾重ねおり
・ 我が背子と 二人見ませば 如何ばかり この照る月の 嬉しからまし
・ 何故かしら 君に恋する 吾がおる 秘めて置きたし 心にそっと
・ 老いて今 この悦びを 如何せん 趣くままに 歩けるものなら
・ 亡き妻を 偲びし短歌に 涙する 妹いることの 有難きかな
・ 贈られし マスクを付ければ 蘇る 君の微笑み 君の仕草が
・ コロナ禍で マスクをねだれば このマスク 一針一針 菰野の妹が
・ 人は聞く 妻の手縫いの マスクかと その都度菰野の 君とのことが
・ 再会も 昔の仕草 そのままの 君と今度は 酒など飲みたし