無常の奥に常を観ること  「如意自在の生活365章」 谷口雅春著 より

 

 現象は変化の姿である。

 

変化は動揺きわまりなき姿である。

 

 変化の中に安定を得ようと思って、

 

一つの現象を捉まえて、それを固定化させようとするとき、

 

其処に無常を感じ、悲しみとなり、悩みとなる。

 

 安定はただ実相世界にのみあるのである。

 

現象を固定化させようと思ってはならないのである。

 

変化の奥に変化せざる恒常なるものを自覚して、

 

 無常 の中に 常 を観、

 

 現象の奥に実相を観、

 

 落葉の現象の奥に

 

落葉を超えて常住爛漫と花咲く実相を観なければならないのである。