男女それぞれの尊さが結び合わされたのが家庭である
男性と女性とは剛柔各々天分が相違していて、それぞれの美と優秀性とを備えているのであります。
そして二つが相揃うたとき全き美と優秀性とが備わるのであります。
絵画に反対色の配合美と言うことが有ります。男女一対の美はまさに反対色の美であります。
水色と赤色とは反対色でありますが、単独にこれを見る時、水色も美しく、赤色も美しいのです。
水色が赤色よりも美しいという理屈もないし、赤色が水色よりも美しいという道理もありません。
どちらも美しいが、その美しさが異なるだけです。そして二つを結合し配色するとき一層の美しさが出来上がるのです。
男性と女性との価値と美とは、水色と赤色の如きものであります。どちらも尊く美しく只その美しさが異なるだけであります。
だから、男性は女性を軽蔑してはならないし、また女性は男性を軽蔑してはならないのであります。
天は地を軽蔑してはならないし、地は天を軽蔑してはならないのです。
どちらも尊び合いつつよく結ばれたのが素晴らしい家庭であります。