人の欠点を見るよりは、美点を見よ。観るものが心の中に入ってきて、自分を汚したり、浄めたりするのである。

 

人の長所を見てそれを惜しみなく褒めるがよい。褒めれば長所が拡大して来る。長所が拡大すれば短所が消えるのである。

 

それは光が拡大して来れば闇が消えるようなものである。闇をいじくり廻しても闇は消えない。光を灯しさえすれば消えるのである。

 

 その人の欠点を諄々にはなして 改心させようと思っても、欠点がその人の心に印象されるばかりである。

 

その人の美点を面前で褒めてもおだてられているように思うばかりである。そんな時には他の人に語って褒めるがよい。

 

壁に耳ありの諺の通りに、きっと誰かが本人に伝えるものである。そして本人は褒められた事に感謝し、

 

貴方に好意を持つようになり、褒められたように立派になり、褒めてくれた貴方に報いたいと思うようになるのである。