私たちは、この世界の幸福に気づかず、この世界の美しさに気づかないのは、

 

幸福とか美とかいうものは、何か特別の変わったものであると言う迷信からも来ているのである。

 

しかし細微を尽くしてもソロモンの王の栄華の極みさえも野に咲く一本の百合の花の美にも及ばないのである。

 

 何か特別な事をしなければそこに美がないと思うのは、それは一つの迷信である。

 

本当の美しさは、必ずとも目立つと言う事ではない。

 

本当の美しさはそこに生命が生きていると言う事である。

 

本当の美に目覚める時、生命はどんな粉飾をしないでも、「そのままで美しい」のである。

 

  谷口雅春著「生命の実相」より