これまで日本で働いていて、海外に移住した人も多いかと思います。
今回は、国民年金について、お話しします。
<Q>C子さん:22歳から10年間国民年金に加入していたけど、その後海外に移住して、日本に戻る予定がない場合、年金って25年かけていないから、貰えないよね?
<A>結論からいうと貰えます。
でも今の年金って強制加入なのに、実はもらうときはきちんと手続きしないと貰えません。
ちょっと理不尽にも思えますが・・・
C子さんは海外に移住した期間も「空期間(からきかん)」ということでカウントされ受給資格期間(25年)にオンされると思って下さい。25年かけていなくても移住していた間も25年の中にカウントされ、トータル25年あれば受給資格を有します。
22歳~32歳まで10年:国民年金加入
33歳~60歳まで海外に移住
たとえ10年しかかけていなくても、10年分支払った年金は貰えます。
そりゃ、そうですよね。掛け捨てかい!ってなりますから、貰えなかったら怒りますよ。
でも、知らない人もいると思います。私は勉強するまで知りませんでした。
C子さんが65歳になったとき、国民年金をかけていたから、「老齢基礎年金」という年金がもらえます。今の老齢基礎年金額はざっくりいうと40年かけて、約78万円です。
C子さんは10年だけかけていたので約1/4すなわち約19万5千円ですね。(年間です)
大事なことは、65歳になったときに、必ず請求手続き(もらえるための手続き)を行って下さい。
【手続き方法】
日本年金機構に連絡→必要書類を海外に郵送してもらう→必要書類を提出する
※必要書類の中にはパスポートのコピーも必要になります。
必要書類を提出して、厚生労働大臣が裁定(確認してOKか審査するようなもの)して
受給されるようになります。65歳以降海外にいても、生きている間はこの老齢基礎年金は貰えます。
仮に補足ですが、うっかり65歳になって手続きし忘れて、しばらく経ってから手続きしても、きちんと65歳からの分は貰えますので安心して下さい。