飼い犬閉じ込め虐待疑い 男逮捕、多数の骨も (2018年04月12日 岐阜新聞Webより)
 

https://www.gifu-np.co.jp/news/20180412/20180412-29174.html

 

記事から気になる部分を抜粋すると…

・容疑者は住所不定の男性68歳
・2012年に保健所が行政指導
・昨年11月保健所が再び指導。(約30頭の犬を確認)
・12月中旬以降は連絡が取れなくなった。
・今年1月に警察へ通報。
・2月15日に家宅捜索。(多数の骨と2頭の犬を確認)

 

この他にも4月11日の中日新聞夕刊では「容疑者は逮捕時に車上生活」とあります。


こういう事件が報道されると必ず「対応が遅い」という意見が出ます。
このケースだと2012年→2018年ですから約6年。
どう感じるでしょうか?

 

私が気になったのは容疑者が高齢であるということです。
飼育のきっかけが何であったのか分かりませんが、「寂しかったから」「家族を失ったから」「体調を崩したから」等々。
自分がとても辛いときに動物と出会えたことでなんとか生きてこられた…。
こういう理由だとしたら、福祉制度にも問題があるのかなと。
保健所、警察だけで対応したことが正しかったのか。
画像からも分かるように、家もかなり傷んでいます。
逮捕時は住所不定の車上生活でした。
社会福祉課(大垣市の場合)が動いていたらどうだったのか。

 

こういうケースが少なくないように思うのです。
この先メンタル部分を支えてあげないと、また同じことを繰り返すかもしれない。

本人に悪気が無かった場合は、特に気をつけないといけない。

 

行政は基本的に横の繋がりが弱いです。
役所へ行ってたらい回しにされるのは、職員自体が業務を理解していないからです。
命を守らなければいけない立場なのに、いつまで経っても今のままでは困ります。

行政が何か早急に策を講じなければ。

 

ここで民間から出てくるであろう案に、アニマルポリスというものがあります。
これをすぐに制度化するのが難しいようなら、とりあえず県警に動物専門担当部署を設けるとか。
警察官2名、健康福祉部(岐阜県の場合)から1名出向くらいで。
とにかく迅速に対応できる環境を整えてほしいです。

 

ちなみに…
・屋内の餌を目当てに野良猫も集まっていた。(画像に猫の姿も)
・署によると昨年は同法違反により全国で76人が摘発されたが逮捕に至ったのは7人。

この2点も気になっています。

 

それでは、また。