いつかきっと訪れる幸せを信じ、まっすぐに生きていく―――
一言の感想はわかりやすく言うとフランダースの犬のハッピーエンドバージョンみたいな感じです。
舞台は19世紀のロンドン。
天涯孤独な主人公のオリバー少年(9歳)はネロのように無垢な心を持っている。
そこに、数々の悪意ある人たちに利用されたり、虐げられたりするわけだが、
金持ちじーさんやらいろいろ心打たれた人が助ける。
少しオリバーが弄ばれすぎな気がしたが、少しあの金持ちじーさんの存在が都合よすぎる気がしたが、(あんなじーさん現れて欲しい)
そこは、『純粋さ』は、人の心を動かすのだと思わされる。思いたい。
得体の知れないオリバーを引き取ったじーさんに、忠告する人も現れるのだが、
じーさんは『あの少年を見てると私の心の中の何かが動くのだ』みたいな事を言って彼を信じる。
それはきっとオリバーの澄んだ瞳を見ていると疑う余地もないという意味なのだろう・・が・・
私的にじーさんの方がよっぽど純粋でした。
人を信じることは、とても勇気のいることであるし、難しいことなのだと思う。
裏切られるんじゃ・・と猜疑心を抱く人は、過去に裏切られたか、自分なら裏切るという可能性を否定できないからだろうから。
とはいえ、純粋なものに触れることで、自分もまるで純粋でいられるような感覚を覚えることもある。
じーさんはおそらくオリバーの純粋さに触れていたいから彼を側に置いて置きたかったんじゃないのかと思う。
あのじーさんがいなかったら彼は多分ラストシーンで
『僕はもう疲れたよ。なんだかとっても眠いんだ・・・』
とかいって天使が現れてたでしょう。BGMはアベマリアで。
犬は出てなかったですが。
19世紀のロンドンなんてピンときませんが、その当時の服装がカッコイイ。
音楽もクラシックが多くてカッコイイ。サントラが欲しいぐらいです。
町並みも小道具も流れている空気さえも、何の違和感もなくすんなりと19世紀へと入り込めた。
ポランスキー監督は、【求めているものは『衣装』じゃない、『衣服』だ】と言っていたらしいので
そこからもこだわりが感じられる。
ですが、終始、トーンは暗めです。鮮やかさはあまりありません。
なので、抵抗を覚える人もいると思う。
↑のHPに雰囲気やあらすじも紹介されてますので、興味がある方は見てみてください。
ただちょっと残念なのは、観に行く前に私の脳内でなぜか、
何を見たのか、『純粋な天涯孤独な少年がトップ映画俳優にのぼりつめる話』というイメージが出来上がっていたので、観ながら、いつになったらオーディション受けるんだ。とか思ってて気が付いたらエンドロールが流れたのでそのへんもったいなかったです。たぶんおすぎのCMのせいです(笑)
クライマックスで悪玉みたいな人が紐をつたって逃げようとして、手元が狂って、
宙吊りみたいになって自ら首つってしまうんだけど
そのシーンがなんかコントみたいに見えて
笑いがもれた。
誰も笑ってなくてどうしようかと思った・・・・一人ぼっちだった_| ̄|○
後日、友達と電話中に『オリバー観に行った』と言ったら、感想を聞かれたので、わかりやすく説明しようと思い、
『ネロのハッピーエンドバージョン(・∀・)最後金持ちに引き取られるねん』
と言ったら
『え・・観にいこうと思ってたのに・・・・・(´_ゝ`)』
と言われ
『う うそうそ!今のは嘘です(・∀・)』
と言ってなんとかうまくごまかしました( ;´_ゝ`) フッ
私は純粋じゃないようです。ごまかせてもいないしな。
2005年/フランス・イギリス・チェコ/監督 ロマン・ポランスキー/脚本 ロナウド・ハーウッド
キャスト サー・ベン・キングスレー/バーニー・クラーク/ジェイミー・フォアマン
