わたしは脊髄の後ろ側に梗塞があるからなのか、

不思議な感覚があります。

 

目を閉じると、自分の足がどこにあるのかわからなかったりします。

「寝ころんで目をつぶり、右足のかかとを左足のひざにつけて」

という検査がありましたが、

最初は全くわからなくて、

ここ、と思うところにかかとを持っていくと、

おもいきり空をきっていたりしました。

そのうちに、

おもったところよりも少し右に動かせばよい、というように

頭で補正方法がわかってきて、できるようになりました。

でも、自分の体の位置感覚を偽って補正しているので、

とても不本意な「正解」でした。

 

主治医の先生に言うと

「それでいいんですよ。補正できるようになるのも大事なんです」

と言われました。

 

え?治ったわけじゃないのに、それでいいのか・・・。

と、悔しいようなうれしいような気分になりました。

 

 

一番不可解なのは

足に物が当たると、足がふわーっと上がっていく感覚です。

ベッドに寝ていても、

ベッドに触れている太ももやふくらはぎが上に上がっていく感じなので、

絶えず逆さづりをされているようです。

仰向けに寝ているときはまだ我慢できましたが、

うつぶせのときの浮遊感は怖くて

なかなかうつぶせになれませんでした。

 

他にも、

右足と左足のひざのあたりが触れるとお互いに違和感があるので、

ぐるぐる回って、車酔いのように気分が悪くなったりしました。

 

寝転がっていても

下半身だけ動いている気がして

ひっくり返されて転びそうになる感覚を、

リハビリの先生や主治医の先生に、

なんとか説明しようと思うのですが、

何とも表現しにくい感覚でした。

 

今は少しおさまってきていますが。

これが深部感覚の障害っていうものなのかな。