【覚えない記憶術/樺沢紫苑】


動機:

「本を読んでも直ぐに忘れて、仕事に応用できない」を解決するため。

インプットとアウトプットの方法について学ぶ。



1.序章


・何故人は忘れてしまうのか。どうでもいいと感じる記憶は、1ヶ月で79%忘れてしまう(エビングハウスの実験より)

・しかし、「何度も使用した」「感情が動いた」事柄については、忘れない。脳が重要な情報であると判断出来るため。

・重要な情報であると判断させるための方法

①アウトプットを行う

文章に書く、人に話す。

   1週間に三回。

②インプットとアウトプットをバランスよく繰り返す。

③記録に残す。SNSを使う。



2.アウトプット方法


①書くだけ記憶術

・書くということにより、行動に影響を及ぼすデータであると脳が認識し、忘れにくくなる。

・「意味記憶」は、情報や知識に関する記憶で、記憶の「索引」。忘れやすい。

   ex)患者さんの名前

・「エピソード記憶」は、出来事や体験に関する記憶で、記憶の「本体」。忘れにくい。

   ex)患者さんの症状

・記憶の本体を引き出すため、記憶の索引作りをしておけば、本体を思い出せる。その索引作りが、書くこと。

・+‪α‬で、声に出すと効果が上がる。口パク読みでも良い。


②ストーリー化記憶術

・記憶の内容について、なぜ・理由が説明できる状態がストーリ化出来ているということ。「エピソード記憶」として残りやすい。

・人に感想を話す。その際、5W1Hを意識。



3.記憶力に頼らない記憶術

・暗記より理解を優先する。

・記憶の効率化ステップ

理解整理記憶反復

・まず全体を俯瞰することが大切。全体細部で関連を持たせる。

⇒ビジネス書は最初から読まず、全体を五分   

  ほどで見通し、美味しい部分だけ読み込む。

⇒試験対策は、参考書より過去問を先に。

・記憶に適した時間は、夜寝る15分前。

・朝起きて2-3時間は、論理的な思考や難解な物事の理解に最適。

・睡眠は6時間以上必要(スティックゴールド氏/ハーバード大学)

・寝溜めをしても睡眠不足による認知機能改善は期待出来ない(ブゴンツァス博士)

26分の仮眠(午後の早い時刻)により仕事効率が34%アップする。

・「137記憶術」1日後、3日後、7日後に復習し、30日後にチェックする。

・一度にまとめて記憶しない。勉強や仕事は最初と最後に集中が高まる。分割して記憶、こまめに休憩する。

⇒英単語100個を一度に記憶しない。



4.感情操作記憶術


・程よい緊張感が記憶力が高まる。

⇒模試で出た問題は覚えやすい。

・日常生活のマンネリ解消により、海馬の活性化。

⇒いつもと同じお店を変えてみる。

⇒勉強・仕事場所を変えてみる。

⇒缶コーヒーを買いに行く。



5.ソーシャル記憶術

・自分の気付きは唯一無二で検索出来ない。気付きを投稿して記録する。

・その気付きの記録を読み返せば、記憶は蘇る。

SNSに外化する利点

①何度も目に触れるので、復習効果がある。

②周りからの反応があるので、モチベーションがアップする。

③読まれることにより、適度なプレッシャーがかかる。自ずとストーリー化される。

・一日にインプットする量が増えるとアウトプットが減り、記憶に残る知識や情報は減る。無駄な情報を減らす。



6.脳メモリ解放仕事術


・ド忘れの原因は、頭にいくつもの情報が入って来てオーバーフローを起こすこと。

・頭の中のメモリ(作業記憶)容量は決まっている。仕事や日常的な情報処理で言うと、3つのタスクが限界。

⇒テンパるとは、脳の中でメモリ不足が起きている状態。

・マルチタスクによって、作業効率は80%低下する。同時作業と見せかけて、何度も切り返しているだけ。目の前の作業に100%集中することが大切。

・脳メモリを解放するために、今やらない作業については全て書き出し、一旦忘れる。しかし、2分で出来ることはやってしまう。

・「ツァイガルニク効果」未完了の出来事は記憶に残りやすい。だが終わったら忘れる。

⇒良いところで始まるCM

勉強と仕事の場合、頭に残って脳メモリを低下させる。未完了の仕事は減らす。

・音楽は気分や作業スピードを高めるため、「単純作業」「運動」にはプラスに働き、

「学習」「記憶」「読解」にはマイナスに。

・決断の30秒ルール

⇒チェスの手を5秒考えても30分考えても、

86%は同じ結果に。

30秒で、実行する、実行しない、保留する、のどれか決める。

ToDoリストは朝に書く。夜に考えても次の日に変わるし、睡眠の妨げになる。

・何事も書いたら忘れる。脳メモリが解放される。しかし記憶の本体はそうなくならないので、次に触れる機会には思い出せる。



7.運動記憶術

・運動が記憶に与える効果

①たった35分のランニング1回で学習機能が高まる。

②臨機応変な判断が必要な運動は、作業記憶の改善効果がある。

③ぐっすり眠れることで記憶力と週中力の最大化。

・有酸素運動を603回(最低2回)行う。

・複雑な動きや思考が必要な運動を、軽く汗が流れる程度行う。

・夜遅くにすると深部体温が上がるため、寝る3時間前には終わらせること。

・運動しながら脳トレで脳の活性化

100から3を引き続ける。



著者のメッセージ

「記憶力は才能では努力で補うことが出来る」