ぎゅっと美優紀の体を抱きしめた彩
お互いがお互いの温もりを感じていた

(なぁ、美優紀。こんなにも近くにおるやん。それなのに、遠くに感じるなや。)

(でも、不安になるねん。)

(私は、美優紀のそばにいる。遠くになんか行かへん。だから、そんな悲しそうにしんといてくれ。)

(う、うん。)

彩は、あることを思い出した

(なぁ、美優紀。)

(ん?)

美優紀は、首を傾げていた

(今度の日曜日、暇か?)

(うん。空いてるけど...)

(そうか。そのまま、空けておいてくれへん?)

(え?なんで?)

(ええからええから。)

(分かった...空けとく。)

(はぁ......良かった。)

(ほんまになんなん?なんかあるん?)

(それは、まだ教えられへん。)

(えーー。なんでよ。)

(なんでもや。)

そんな会話をしていると、ある人が近づいてきた

「みるきーー!」

ドンッ

(あ?誰や!?...って百花やん。痛いわ!)

(おぉ。すまんすまん。)

(謝る気ないやろ。)

(うん。ないな。)

(おまっ...ほんまそういうとこやで。)

(ん?なにが?...それより、今日もみるきーかわいいな。)

(はぁ...もうええわ。美優紀がかわいいのはいつものことや。)

(え?彩ちゃんも、そういうふうに思ってくれてたん?)

(へ?あっ...百花!お前、仕組んだやろ。)

(は?何のことや。)

百花はニヤニヤしながら、彩を見ていた
完全な確信犯だった

(美優紀...今のはナシや。忘れてくれ。)

(え?忘れられるわけないやろ...それに、ナシにするなんて...ひどい!遠くへ引っ越せ。ウソ。そばにいてー。)