
Carole Kingを聴こうと思ったのはMary J. BligeがNatural Womanを
カヴァーしていたのを聴いて興味を持ったので。ただただ、良い曲だったから
というのもあるけどこの曲は元々、Aretha Franklinに贈った曲なんですよね。
ゴスペルあがりのソウルシンガーからヒップホップソウルのクィーンまでを
虜にする曲を書いた人って、どんな人だろうという単純な理由です。
聴ければ良いので、あまり音質が良いとは思えない再発のEU盤LPを
購入して聴いたのだがHip Hopにどっぷり浸っていた当時としては
カーペンターズとどっこい位にしか思えなかった。
Carole Kingも何回か聴いて餌箱に入れ、再び、Hip Hopの12インチを
聴き狂っていたに違いない。
後に引き摺り出して、聴く様になるのは最愛のワンコが死んでから。
これは堪えた。
どれ位、堪えたかと言えば、兎に角、酒を飲まなければ家に帰りたくない。
正体不明になるまでがぶ飲みしてフラフラの廃人同然になってからしか
家には帰れなかった。
それでも不意に頬を伝う涙。どんなに紛らわしても、
ワンコはそこにいないという事実は覆る事はない。
母は底無しなんだが、父は下戸。私自身はその中間なので、
そんなに強いワケじゃない。段々飲めなくなってきて、体調を崩し、
仕事から帰って食事を取った後に布団を被る。
そんな辛い時期に癒してくれたのが、Carole King / Tapestryでした。
塩っ辛い、ぶっきらぼうでお世辞にも良い声とは言えない歌とピアノ。
本当に飾っ気のない最小限の編成から奏でる珠玉のメロディ。
今まで聴いてきたライムとループで作ったHip Hopとは違う温かさがある。
孤独になって、温かい家を懐かしみ、もう一度あの頃に戻りたいと歌う
Home Againにどっぷり感情移入していた。
家に帰ったら、最愛のワンコが走って寄って来る。
「クーン、クーン」と甘えた声を出して帰宅した私の心を癒してくれる
あの家に帰りたいと解釈してしまいました。
カーペンターズとどっこい?
全然違うじゃねえか(笑)
